金箔押し予てより計画していた、前立の“金箔押し”にチャレンジしてみましたので、少しでも皆さんのお役に立てたらと思い、お節介ながらここにご紹介させて頂きます。
金箔押しとペイント塗り、悩みに悩みましたが、やっぱり当時の前立を可能な限り再現するという意味で、金箔の素材は魅力的です。
なにぶん初めての経験のうえ手探りの作業だったもので、突っ込みどころ満載な記事にはなると思いますが宜しくお付き合いお願いします^^;
使用したもの◆ 金箔
カタニ産業株式会社
金箔3号色 10枚 2,250円
金箔の色合いは数種類用意されてます。
購入したものは銀が配合されており、純金より多少明るめです。
◆ ハクがつく
カタニ産業株式会社
金箔用接着剤 10g 1,000円
シンナーなどの薄め液で10倍に薄めて使用します。
◆ 薄め液
◆ 水彩筆
◆ 綿手袋
◆ ガーゼハンカチ
◆ 小鉢
◆ ピンセット
その他、画像として納め忘れましたが・・・
◆ メイク用チーク
◆ ハサミ
◆ 極細ペーパーヤスリ
のちほど紹介する“透明ラッカースプレー”も使用しました。
接着剤をつくる金箔を素材に接着させるための接着剤を作ります。
前立の側面にある、表面と裏面を貼り合わせた時に出る繋ぎ目のバリを極細のペーパーヤスリで平らにし、前立に付いている油分や水分もここで取っておきます。
金箔用接着剤を小鉢に適量落とします。
金箔用接着剤の10倍の量の薄め液を落とします。
筆でよく混ぜれば金箔用接着剤の完成です。
完成した接着剤を、金箔押しする面に筆で塗り、数分放置します。
薄め液が完全に揮発して“ハクがつく”だけが残ることによって塗布部がベタ付きます。
ベタ付かないようなら、塗ったものを薄め液で完全に除去し、金箔用接着剤を作った小鉢に“ハクがつく”を適量追加します。
ふたたびよく混ぜ、前立に塗っていきます。
ここが第一関門です。
くどいようですが、塗布部がベタ付かないと、せっかくの金箔が剥がれて無駄になってしまいます。
塗布面がベタ付くようになるまで根気よく金箔用接着剤を作ってください。
塗布部がベタ付くようになったら、塗布部をガーゼなどの毛羽立たない柔らかい布で軽く拭き取ります。
拭き取り過ぎても、拭き取りが甘過ぎてもダメです。
拭き取りが甘いと、仕上がりの表面が荒くなりますし、拭き取り過ぎると、金箔が安定してくれず、簡単に金箔が剥げてしまいます。
ここが正念場です、金箔押しの作業で一番大切なところですので、多少の金箔の無駄は覚悟しなければいけないかもしれません。
のちほど、なるべく金箔が無駄にならないように金箔を小分けにする方法をご紹介しますので、作業を進める前にまずは記事を読み進めていただけたらと思います。
10cm真四角でカットされた状態で販売されてる金箔を、画像のように前立の一番幅のある部分より余裕を持ったくらいの寸法に、10枚が重なった状態でカットします。
金箔は一枚一枚、薄い紙が挟まってます。
薄い紙ごと一枚の金箔を取り、なるべくシワにならないように前立に乗せます。
前立に金箔が乗ったら、薄い紙を横にすべらせ、取ります。
この時に、金箔が破れたりシワになったり、金箔が付かずに隙間が出来ても、のちほどの作業でフォローできますので、続けて次々と金箔を乗せていきます。
前立の片面全面に金箔を乗せただけの状態です。
金箔と金箔の間に隙間ができた一例です。
出来た隙間よりやや大きい金箔の破片を、隙間の箇所に他の金箔に重ねるように乗せます。
ごめんなさい・・・・。ここからは作業に夢中で画像を用意してません。
テキストだけの説明になりますがご容赦を^^;
乗せた金箔を、ガーゼなどの柔らかい布で優しくポンポンと上下に押していきます。
布を横に滑らせると金箔が剥げたり隙間が出来てしまうので、必ず上下に叩いてください。
“金箔押し”と言う名前の由来がここで再確認できると思います^^
さらにくどいようですが、冒頭で作った金箔用接着剤の善し悪しがここで出ます。
金箔と金箔の間にできた隙間もここで再確認します。
先ほど説明したように、小さな金箔片を重ねて押してください。
仕上げできるだけ毛の柔らかいメイク用チークを使い、金箔の重なり合った部分や、前立からはみ出した部分の金箔を優しく払い落します。
隙間を埋めるために重ねた金箔もここで払い落します。
万が一、チークで払い落す作業で金箔が剥げてしまう箇所が出来たら“剥げた部分にだけ”金箔用接着液を塗り、その箇所だけに同じ作業を繰り返してください。
数分放置したのち、ふたたびチークで払い落すことで簡単に修復できます。
コーティング僕の場合、セレクトで購入したアクリルケースに納めるので必要ないかとは思ったんですが、やっぱりここは保護しときます。
金箔押しの完成いかがでしょうか。
用意した金箔で、前立の裏表両面がじゅうぶんに押せました。
初めての経験でドギマギしながらの作業でしたが楽しくできました。
記事で説明し切れなかった不明なことなどあればお気軽にコメントにてぶつけて下さい。
喜んでお返事させていただきます。
皆さんの前立が素敵にカスタマイズされますように。
追伸
あとは間近に控えた臑当の到着を待つのみ。
臑当をまた作り直すことを考えると気が滅入りますが、皆さんとこれからもお付き合いできると考えればテンションも上がります^^
アクリルケースの到着に間に合えばいいんだ、なーんて呑気に構えてます^^;
これからまだまだお付き合いが続きますがよろしくお願い致します。
ありがとうございました。