こんばんは、能町光香です。
「2013年を振り返る」というテーマで、今月1日から30日まで、
2013年の私の活動についてお伝えしていきます。
おつきあいいただけると嬉しいです。
さて、3日目の今日は・・・
私にとって48カ国目の訪問となる「スリランカ」での
初めての「アーユルヴェーダ体験」についてです。
9月初めに10日間、スリランカの南部に位置する
アーユルヴェーダの施設に滞在しました。
スリランカは、2009年に内戦が終結したばかりで、
諸外国からの人たちが入国してから国内を移動しやすいように、
空港までの高速道路の整備が急ピッチで進められ、
また、観光客誘致のため、外資の資本によるホテルが建設ラッシュでした。
さて、「アーユルヴェーダ」とは、インドの伝統医学であり、古代から続く医学です。
「アーユルヴェーダ」は、病気になってしまってからそれを治すことより、
病気になりにくい心身を作ること、病気を予防し、健康を維持するという
「予防医学」の考え方に立っています。
私の担当ドクターは、80歳でありながらも、現役の女性ドクター。
体調管理にはとても厳しいですが、普段は心優しいドクターでした。
食事は、その人の体質にあったものだけ食べてよく、
カレーがメインですが、とてもさっぱりした味付けのものが多いです。
毎朝、ドクターに診断をしてもらってから、
2時間のオイルマッサージのトリートメントに入ります。
心地のよいものから、チクチクと少し痛いものまで・・・。
ある時、ドクターにこんな質問をしてみました。
「仏教徒の方にとって、瞑想ってどういうものなのでしょうか?」
トリートメント(治療)とは全く関係のない内容だったのですが・・・
毎朝7時から施設内で始まるヨガ&瞑想のプログラムが気になり、
聞いてみました。
すると、明日ちょうど午後に瞑想のクラスがあるから、参加してみたら、
と言われ参加することに。
なんと、瞑想のクラスの先生は、若手の女性のアーユルヴェーダ専門のドクターでした。
90分の瞑想クラスの中で、一番ドキッとした言葉は、
「今を待てますか?」
世の中の多くの人は、「今」という大切な瞬間をおろそかにするあまり、
「今」を生きていない。
頭であれこれと考え、未来のまだ起きぬことに恐れをいだき、
過去の経験を憂い、悲しむことは、「今」を生きていないということ。
「今」というこの瞬間が大切であり、そのことを味わうために瞑想をおこなうそうです。
「今を追いかけるのではなく、今を待つという感覚」
日々多忙な日をおくっていると、身につまされる、とても深い言葉ですよね。
翌朝に担当のドクターに会いにいくと、次のように言われました。
「もしも今日の午後時間があれば、仏教の教えや瞑想についてディスカッションしましょう」
「ディスカッション?!それはちょっと・・・」
と思いましたが、ドクターからのご好意であると思い、午後に再び会うことに。
施設内に生育する、アーユルヴェーダの生薬となる100種類を超える木々や草花について、
いろいろと教えていただきました。
「この葉っぱは、こうやって切り目をいれて煮ると胃腸にいいのよ」
「この木をちょっとこすってみなさい。どんな香りがする?」
「これはアジア諸国に生育している木だから、日本にもあるはず。知ってる?」
「この葉っぱは、手でもんでから、5時間ぐらい煮詰めるのよ」
その他、アーユルヴェーダ医学や仏教についても教えていただきました。
気がつくと3時間が経過。
最後に私から「先生がいつも元気でいられる秘訣は何ですか?」と聞くと・・・
I am healthy.
I am strong.
I am happy.
とてもシンプルな教え。
「身体が元気であれば、何でもできるわ!そして、いつもハッピーな気持ちでね!そのためには、瞑想をするの。今という瞬間を生きるようになると、自然と心が穏やかになってくるから」
自分の年齢や可能性の枠を超えて生きていらっしゃる姿に感動しました。
こうやって、メンターに、ふとした時に逢うこともあるものですね。
メールや住所の交換をして、お別れしました。
「この人に、ちょっと聞いてみたいな」
と思ったら、恥ずかしがらずに素直に聞いてみること。
それが、素晴らしい教えや考えを身につけることができるきっかけになることもあります。
最終日には、スリランカ流のおもてなしが待っていました。
スリランカの国花「ブルー・ロータス」が散りばめられたフラワーバス。
2時間かけて、スタッフの方が広い集めてきてくれたそうです。
花の香りに包まれながら、おもてなしの心に感動!
10日間のトリートメントが終わる頃には、身体も心もスッキリ。
アーユルヴェーダは、奥が深いです。
クリエイティブなお仕事をしている方にはピッタリですよ!
また、近いうちにスリランカを訪れたいと思っています。
能町光香