「あっ、紅葉している」
「ちょっと見て行こうか」
ヒーターが効いた車内から外に出るとキーンと冷え切った空気に包まれた。
車なら、そんな感じだろうか。
どんどん高度が上がり、次第にハンドルを握る指先が冷たくなってくる。
そして、つま先がしびれ、しまいには体を冷凍庫に放り込まれたようになる。
だいたい紅葉の時期というのは、下界が暖かくても紅葉の見頃の山の方はかなり寒い。
そんな空気の冷たさを感じて、紅葉していそうな方へオートバイを走らせた。
今ではインターネットで紅葉情報がわかるが、気ままさにかけるから、走りながらどちらへ進むかその場で決めることが多い。
そうして見つけた小さな秋のひとコマ。
