細い路地をオートバイで走っていた。
あれ?
線路だ。しかし、踏み切りはない。
夏草に覆われた鉄路の脇に木製の電線跡が延々と並び鉄道が走っていたことを知ることとなる。
ぼくはオートバイを走らせながら途切れた鉄路を西へとたどってみた。
やがて鉄路の先は林へと延びていた。
そこへの進入は柵で封鎖され、先に進めない。
林を遠くに眺めながら、大きく迂回するようにオートバイを走らせた。
土手のような舗装路を走り、大きな橋とコンビニのある交差点手前に林へ向かう細い路地あった。
オートバイで降りていくと、何かの配送センターらしくトラックがたくさん止まっていた。
道は直角に曲がり、どの角に目をやると林の中に草に覆われた線路が見えるではないか。
何人も訪れているようで獣道のように踏み跡が道のようについていた。
オートバイを停めて、林の中へ入ってみた。
まるで時間が止まっているような不思議な世界がそこにあった。
しかし、蚊の襲来で写真を数枚撮っただけで退散となった。
めちゃめちゃ刺されて林の中から出てもしつこくまとわりつきオートバイで走り去るまでひと苦労だった。
西武安比奈(あひな)線廃線跡
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