実は先日の雨の日曜日に図書館で本を借りていた。
よりによって太宰治である。
教科書で「走れメロス」を読んだぐらい。
今でも出版され続けられている名作の古典文学なぞ、なかなか手に取るきっかけがない。
沢木耕太郎の解説を読んで、壇一雄の「小説 太宰治」に興味を覚えた。
しかし、私は太宰作品を読んだことがない。
唯一の「走れメロス」も忘却の彼方にある。
それで、1篇でも読んでみようと思ったわけである。
写真に「走れメロス」のタイトルが2冊写っている。
なぜか。
文字の大きい新潮文庫を選びたかったが
文字の小さいに岩波文庫に「魚眼記」が収録されていたからだ。
太宰治と壇一雄が出会うきっかけとなった作品は、ぜひとも読んでみたかった。
さて、太宰作品を読んでみて、最後まで読みきれなかったものもあった。
途中で息切れして読書欲が続かなかったからだ。
難なく通読できたのは、「魚眼記」、「ロマネスク」、「富獄百景」、「八十八夜」、「東京八景」でしょうか。
もちろん、「走れメロス」あっさり。
メロスが裸で走っていたとは・・・。
「小説 太宰治」は、今でいう暴露本か。
耳にしていた「走れメロス」の題材となった逸話がわかって、なんとも愉快だ。
当人たちにとっては、苦悩の思い出でしかない。
それが他人にとっては、蜜より甘い。
