ぜんそく並みの激しいせきが続き、オレ、死ぬんじゃないかと思った。
前にも1度、煙草を吸いすぎているときに風邪になって
同じような症状になったことがある。
そのときは、さすがに風邪が治ったあと煙草をやめた。
煙草を10年吸って、そんな症状になり、5年ほど辞めていた。
ひょんなことから再び吸いはじめ、7年経って同じ症状に見舞われた。
煙草は健康のバロメータでもある。
その健康体維持の期間が短くなるということは禁煙喫煙を繰り返したら
次は3年か4年で不健康になって
その次は1年ほどで不健康のまま健康体に戻らない、
そんなシナリオが出来そうだ。
昼食時、いつものように事務所で飯を食ってさあ一服という気にもなれず
逆に2,3人が煙草を吸い始めると
部屋にいることがきつくなって、駐車場に停めてある自分の車で休みが終わるのを待った。
ただ煙草の吸いすぎもあるかもしれないが、流行の風邪のようである。
煙草を吸わない人も同じ症状で昨晩苦しんだと言っていたから。
夜中に激しいせきをして、もがき苦しんでいる中で過去に失恋したときの状況が次から次へと湧いてきた。
思えばみんな同じことを言って去っていった。
「あなたならきっとあなたに合う人がみつかるはず」
悪い人じゃないし、嫌いでもない、いいひとだけど、わたしは付き合えないわ。
でも、絶対いいひとが見つかるはずよ。
そんなニュアンスだったと思う。
肝心のどんな魅力が足りなかったのか誰も教えてはくれなかった。
咳き込んで、涙を流しながら、胸の底から上がってくるタンや吐き気に苦しんで、あー、誰にも愛されずに死んじゃうって、こんな感じかな、せつないな、いやだな・・・と、つらさと悲しみが同居していた。
せめて愛する人が出来てから死にたい。