お好み焼きを食べるとき | 旅ノカケラ

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▼某月某日

日本は縦に長く地方色豊かな文化がある。
食も1つの文化。

広島の人とお好み焼きを食べると、やっぱり広島風がいいと嬉しそうに話す。
大阪の人とお好み焼きを食べると、やっぱり関西風がいいと嬉しそうに話す。
東京・下町の人ともんじゃ焼きを食べると、やっぱりお好み焼きよりもんじゃ焼きがいいと嬉しそうに話す。
ぼくはうんうんうなずきながら嬉しそうに耳を傾ける。
どれも美味しいからうなずくしかない。

お好み焼き談義でよく話題になることに、お好み焼きをおかずにしてご飯が食べられるか?がある。
西の人は食べられないを主張し、東の人は食べられないを主張して、熱気込めてスパークする。
ぼくはうんうんうなずきながら嬉しそうに耳を傾ける。
食文化の違い?
じゃあ、西の人は小さいころからお好み焼きをおかずにご飯を食べていたから慣れてしまったのだろか?
ぼくは東で生まれ東で育った。
お好み焼きはおかずにならない、と思っている。
しかし、何を隠そうお好み焼きをおかずにご飯を食べて育った。
両親が西の人なので夕食にお好み焼きが出てくると、ほかに何もおかずがない。
「お母さん、おかずは?」
「お好み焼きがあるじゃない」
「これじゃ、ご飯が食べられない」
「じゃあ、ご飯だけ食べなさい」
子供の頃、何度もささやかな抵抗を試みたが、お好み焼きの日はほかのおかずが食卓にのぼることはなかった。
しぶしぶ食べながらおなかは膨れるが食べた気がしなかったものだ。

先日行ったお好み焼き屋が不満だったので、めずらしく母親に夕食のリクエストをした。
「今晩、お好み焼きを作ってよ」
「お好み焼き?じゃあ、お好み焼きとご飯でいいわね」
ぼくは苦笑いするしかない。