▼某月某日
昨日のことです。
チ、チ、チ、ポーン。
午後9時になりました。
これから翌日昼頃まで、食事は禁止です。、
アルコール類、コーヒーなど水分も一切禁止。
ガムも禁止。
タバコも禁止。
セックス、オナニーも禁止。
あらゆる欲求が禁止となりました。
普段生活していると、なかなか欲求に対して抑制する機会がありません。
実は今日の健康診断のためにいろいろと強制的に禁止されてしまいました。
欲求を禁止すると、どうなるか?
無性にアルコールやニコチンが欲しくなるのではないかと思いました。
なんだったと思います?
それが無性に本が読みたくなったのです。
それも浅田次郎の短編。
浅田次郎の短編集『鉄道員(ぽっぽや)』を寝る前に1話づつ読み、数日前に全部を読み終えました。
どの話の主人公も世の中の片隅でひっそりと生活している人々です。
それも気が滅入るような境遇に身を置いている人々かもしれません。
暗く、淋しく、寒い。
そんな言葉が似合いそうな人々。
ハッピーなことなんか起こりそうもない。
でも、読書後はなんと爽快な気持ちになるのでしょう。
泣ける小説と言われているようですが、涙なんかでません。
ほろりとされますが、ああ、最後は救われた、よかった、よかった、ん、ん、よかったとなってしまいます。
で、もっと読みたい欲求が渦巻いても、手元に浅田次郎の小説がないのです。
結局、昨晩は悶々としながら寝たのでした。