▼某月某日
数年ぶりのスキー場の感想。
あの華々しい雰囲気は何処へ?
しかも場所は苗場。
苗場ですよ。
苗場といえばプリンスホテルが建っていて毎年ユーミンのコンサートが開かれ今で言うならハイソな雰囲気、昔で言うならリゾートな雰囲気に満ちていたものです。
私をスキーに連れて行ってな時代は行きも帰りも車内はユーミンの曲が流れ、スキー場のBGMもユーミン、プリンスホテルに泊まることは学生のステータスと呼ばれ、毎年最新ウェアがスキー場を彩り、最新モデルの板がシュプールを描いていたもんです。
昔々のウェアで出かけて、恥ずかしいかも?と思いましたが、おやおやどうして周りを見渡すと、ボーダーの服装は数年前と変わらない、いや最新モデルかわからない相変わらず地味~な色合いの(渋いというべきか、クールというべきか)上下のウェアでして、スキーヤーは私と同じ頃かもっと前に流行ったウェアがごろごろしておりました。
私のスキー板はちょうど普通の板からカービング全盛に変わる頃でして、トップのしゃもじ形がちっちゃなカービング板ですが、なんと、長い板ほど偉い!おいらの板は2メートルだもんねー!えっへん!のまっすぐな板がたくさん見受けられました。
そんな板を履いているスキーヤーを見ると、スキーデモストレーターがちやほやされていた頃のウェアだったりします。
滑りもそのまんま。
(昔は足をそろえて板と板の間が開かないように滑ることが良しとされたが、カービングスキーに変わってスキー教程も変わり足はくっつけず開き気味に滑ることが良しとなった)
スキー場の時間が止まっている。
しかも、地味地味ウェアのボーダーが多く、スキー場全体が地味~な雰囲気。
そびえたつプリンスホテルを見上げると、外壁に亀裂が見られ、黒く染み込んだ雪水が垂れ下がりお粗末の何者でもない。
全館禁煙で吹雪の中、外に設置された灰皿の前で、プカプカふかすスモーカーの惨めな姿。
ジャンクフードを食わすハンバーガーショップは大盛況で、かつてのプリンスが持つ華やかさに程遠い。
一瞬でもあの時代を過ごしたことが幸運であった、な。