7月7日(月)  
兵庫県神戸市にある「コ・クール垂水」に行ってまいりました。
国交省のモデル事業に指定されている
全国初民間設立の身体障害者のためのサービス付き住宅です。
(モデル事業としては、建設時の費用を提出し、完成後に建設費の1割が支給されるとのこと。
運営費は対象ではないとのこと。)

障害者の居住確保ということは世田谷区としても重要なテーマです。

1階は 
居宅・訪問介護ステーションや訪問看護師ナースルーム、
一般就労を目指す軽度知的・発達障がいの青年を支援する
就労・生活支援事業所と放課後等デイサービス。
また、コンシェルジュサービスコーナーがあり、入居者だけでなく
地域の方の様々な相談の窓口が設けられていました。


2階が
ワンルーム居室が46室とショートステイ4室となっていました。
iPhonを利用して家族と会話したり
主治医の遠隔診療を受けられるようになっていました。

このマンションでは障がい者が、
共有スペースの清掃を担当していたり、
就労支援B型に通ってきている方は、調理補助などしていました。
将来的にはスタッフとしての雇用も検討しているということでした。

「親が元気なうちになんとか自立できるように」と
施設長がおっしゃっていたのが印象的でした。

サポートを受けながら
食事、入浴時間など、自分で決定して自立した暮らしができるということです。

が、
世田谷区より地価が安いこの地区で建設しても、
月額利用料95000円から140000円ですから(礼金50万円)
その他医療機関への受診、障害福祉、介護保険サービスの利用による
一部負担金は別途かかります。
終身型賃貸マンションで、一生住めます。
といっても誰もが利用できる金額とはいえません。

また障害者の居住確保に関しては、身体にのみに障害がある方より
精神障害の方や重複障害の方のほうが、より深刻です。

視察することで、より課題がはっきりしてきました。
副区長はじめ福祉分野の部長とずっと一緒ですので、
視察後すぐ 移動中の電車でも 世田谷はどうしていったらいいのか
いろいろ意見交換することができました。