
10月2日の米市場は上昇。雇用減速で早期利上げ観測後退、ナスダックは最高値に接近。
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10月2日の米市場は主要3指数がそろって上昇しました。
ダウ平均は前日比250ドル40セント高の5万1176ドル96セントと続伸。S&P500は0.73%高の7722.72、ナスダック総合指数は1.18%高の2万7190.86と3日続伸しました。ナスダックは取引時間中に9月22日の最高値を上回る場面もありました。
相場を支えた最大の材料は、9月の米雇用統計です。
非農業部門雇用者数は前月比2万9000人増にとどまり、市場予想の8万4000人程度を大きく下回りました。失業率も4.2%と予想の4.1%を上回りました。
平均時給は前月比0.1%増、前年比3.0%増と賃金上昇も鈍化しています。さらに7月と8月の雇用者数は合計6万人下方修正され、米労働市場の減速がより鮮明になりました。
市場では、この内容ならFRBが10月のFOMCで追加利上げを急ぐ必要性は低いとの見方が広がりました。
しかしながら10月1日発表の新規失業保険申請件数は 19.7万件と約57年ぶりの低水準圏。さらに9月の企業の人員削減発表も前月比18%減でした。雇用者数の伸びは鈍化したものの、大量解雇が起きているわけではありません。
失業率の上昇には、労働市場に戻って求職する人が増えた影響もあります。新規失業保険申請も低水準で、ヘッドラインの数字ほど雇用環境が急速に悪化しているとは言い切れません。
利上げ確率も直近2回は利上げ確率が低下しているものの、来年の年末までできるとやや上昇しているような状況です。
だからこそ、ドル円も戻し、米金利も下がらなかったのかなと思っています。
またG7は原油やディーゼルなど合計1億バレルの備蓄を協調放出することで合意。特に価格高騰が続いているディーゼルを早い段階で放出する方針で、WTI原油先物は前日比1.9%安の1バレル91.11ドルで終了しました。
エネルギー価格の上昇がインフレを再加速させ、FRBの追加利上げにつながるとの懸念がやや後退したことも、株式市場の安心材料になっています。
個別株では、金利上昇への警戒が後退したことで半導体や大型ハイテク株への買いが目立ちました。エヌビディアが上昇し、5月につけた最高値を更新。テスラ、アルファベット、アマゾンなども買われ、ナスダックを押し上げました。一方、ナイキは業績見通しへの警戒から下落しました。
今回の雇用統計で10月利上げへの警戒はかなり後退しました。ただし、米10年債利回りは依然として5%台と高く、原油価格も90ドル台にあります。
今後は雇用の減速がインフレを抑える方向に働くのか、それとも景気減速懸念に発展するのかが焦点となりそうです。
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