ゴールドの資金流入が再び。金価格について。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

ゴールドの資金流入が再び。金価格について。

Ciaoニコニコ

おはようございます☀


さて、足元でゴールドへの資金流入が再び目立っていますね。

先週も金がチャンスかも、とお伝えしましたが、

今回の金相場を単純に過剰流動性、インフレだから金が買われているだけではないようですので、私なりに考えをまとめてみました。


世界の中央銀行による金買いは引き続き高水準です。

ワールド・ゴールド・カウンシルのデータは私は金を考える上で必ずチェックするのですが、

2026年4~6月期の中央銀行・公的機関による金の純購入量は約289トンとなり、前年同期比で62%増加しました。

新興国を中心に外貨準備の一部を金へ振り向ける動きが続いています。

https://www.gold.org/ja/goldhub


さらに興味深いのは、中央銀行自身が今後も金を増やす意向を示していることです。

2026年のワールド・ゴールド・カウンシルの調査では、回答した中央銀行の89%が「今後12カ月で世界の中央銀行の金準備は増える」と予想し、自国の金準備を増やすと答えた割合も過去最高の45%となりました。

背景には、外貨準備をドルだけに依存しないようにする分散の考え方があります。


もっとも、これはドル離れが一気に進んでいるという意味ではありません。IMFによると、2026年1~3月期の世界の外貨準備に占めるドルの割合は57.13%で、前四半期の56.42%からむしろ上昇しています。依然としてドルは圧倒的な基軸通貨です。

それでも金が買われているのは、ドルを捨てるというよりも、ドル以外にも価値を置く場所を確保しておきたいという動きと考える方が実態に近そう。


その背景として無視できないのが、米国の財政です。

米財務省によれば米国の政府債務残高は短期間で大きく増加しており、政府債務が増えれば、国債の発行量も増えやすくなります。

国債の供給が増える一方で投資家が高い利回りを求めるようになれば、長期金利には上昇圧力がかかります。FRBも2026年5月の金融安定報告書で、米国債市場のタームプレミアム上昇や金利変動の大きさを指摘しています。

通常、金利の上昇は利息を生まない金にとって逆風です。それでも金への資金流入が続く局面があることは重要です。


つまり投資家が見ているのは、金利が高いか低いかだけではなく、米国債そのものの供給増加や財政の持続性まで含めたドル資産全体のリスクだと考えられます。


世界の金ETFは5月、6月と資金流出が続きましたが、7月には約30億ドルの資金流入に転じました。中央銀行だけでなく、投資家の資金も再び金市場へ戻り始めています。

(今月のセミナーでお伝えしたのは良いタイミングでしたね。)



一方で、金価格が一方向に上がると考えるのは注意が必要です。

ワールド・ゴールド・カウンシルも、今後の金ETFへの資金流入は、米国の実質金利、金融政策、ドル相場の影響を受けやすいとしています。実質金利が上昇し、ドルが強くなれば、金には逆風となる可能性があります。


今後は、①中央銀行の金購入量、②世界の金ETFへの資金流入、③米国の長期金利と実質金利、④米政府債務の増加ペース、⑤ドル指数やドル円の動きをセットで見ておくと、金相場の背景がかなり分かりやすくなります。

引き続き世界のお金が何から何へ移動しようとしているのかを見ることが重要かなと思います。


ゴールドについては(去年ではありますが)

世界的な金の国際組織であるワールド・ゴールド・カウンシルの森田隆大氏と、ゴールド(金)のETF運用で、世界有数の資産規模を誇るステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのゴールド・ストラテジストであるアーロン・チャン氏にその魅力と投資手法を伺い、

こちらの内容は参考になるのではと思いますので宜しければ読んでみてください。







では本日もよろしくお願い致します🤲

より良い一日となりますように✨