7月8日の米市場はまちまちの値動き。ウォーシュ議長下での議事要旨から見るべき点は。
Ciao![]()
おはようございます☀
7月8日の米市場はまちまちの値動き。
ダウ平均は前日比576.76ドル安の5万2348.39ドル、
ダウとS&P500は下落した一方、ナスダックは半導体株の反発に支えられ、小幅に上昇しました。
トランプ大統領がイランとの停戦について「終わった」と発言、追加攻撃の可能性を示したことで、原油価格が上昇、
航空、クルーズ、消費関連などには売りが出ました。
原油高は企業コストを押し上げるだけでなく、インフレ再燃への警戒にもつながるため、株式市場にとっては二重の重荷になりやすいです。一方、エネルギー株は買われやすく、相場内ではセクター間の明暗が出ました。
また半導体関連には買い戻しが入り、メモリー関連も上昇しました。ブロードコムはアップルとの大型チップ供給契約を材料に大きく買われ、エヌビディアも上昇して、ナスダックを支えました。
また6月16日から17日に開かれたFOMCの議事要旨(ウォーシュ議長のもとで初めてのFOMC)が公表されました。
政策金利は3.50%から3.75%に据え置かれました。声明文も12対0で承認され、反対票はありませんでした。 ただ議事要旨では、一部の参加者が利上げの根拠があると指摘していました。最終的には全員が据え置きを支持しましたが、インフレが高止まりする場合には、追加利上げも選択肢に入るという空気がかなり明確に出ています。
インフレ認識についても4月のPCEが前年比3.8%、コアPCEが3.3%、5月のPCEは4.1%、コアPCEは3.4%程度に上がったと推計されており、関税の影響、中東情勢によるエネルギー・投入コスト上昇、AI投資に伴う需要増が背景として挙げられています。
特に重要なのは、FRBがAI投資を株高要因としてだけでなく、インフレ要因としても見ている点です。(議事要旨では、AI関連投資がデータセンター、ハイテク機器、ソフトウエア投資を押し上げている一方、テクノロジー製品や電力価格に上昇圧力をかける可能性があると整理されています。 )
参加者の見方は割れており、インフレが落ち着くなら、金利を維持または将来的に引き下げる余地があるという見方がある一方、AI需要、中東情勢、関税の影響でインフレが続くなら、政策をさらに引き締める必要があるという見方も示されました。
Bloombergでは『6月FOMC会合での利上げ、「数人」が論拠を主張』との記事も。
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-07-08/THVBCXT96OST00#gsc.tab=0
ウォーシュ議長下での変化は、FRBのメッセージが短く、硬く、利下げ期待に寄り添わないものになったことでしょうか。
議事要旨では、FOMC後の声明文について短くする利点が議論され、前回までの声明にあった利下げ方向を示唆するような表現を繰り返さない方針が示されました。実際に今回の声明文は、景気は底堅く、雇用は安定し、インフレは2%目標を上回っている、そして物価安定を実現するというかなり絞った表現になっています。 (物価安定を実現するはFRBのミッションですね。)
パウエル前議長時代のように、細かいフォワードガイダンスで市場の安心感を作るというより、ウォーシュ議長体制では、データ次第で動く余地を広げ、市場に先回りさせすぎない運営に寄っているように見えました。
それでは本日もよろしくお願いいたします。
よい1日となりますように。✨✨


