29日の米市場は続伸、原油安とAI・量子関連株への買いが最高値更新を後押し。
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29日の米市場は上昇。
ダウ平均は前日比363ドル49セント高の5万1032ドル46セントと3日続伸し連日で過去最高値を更新しました。
米国とイランの交渉が進展しているとの見方が広がり、原油価格が下落したことが株式市場の追い風となりました。
WTI原油先物は一時1バレル86ドル台前半まで下落し、エネルギー価格の上昇によるインフレ懸念や企業コスト増への警戒が和らいだことが、主力株への買いにつながりました。
原油価格が落ち着けば、企業の輸送費や原材料費の負担が和らぎ、消費者のガソリン代やエネルギー負担も軽くなります。そのため、景気敏感株や金融株、資本財株などにも買いが入りやすくなりました。
個別銘柄で目立ったのはIBMです。今後5年で量子コンピューター分野に100億ドル超を投資する計画が明らかになり、量子コンピューターがAIに続く次世代成長テーマとして改めて意識されました。
米政府も量子コンピューティング分野を安全保障や技術覇権の観点から重視しており、量子関連は中長期の投資テーマとして注目度が高まっています。
IBMの計画については、SEC提出資料をもとに量子分野へ100億ドル超を投じる内容が報じられています。
またデル・テクノロジーズがAIサーバー需要の強さを背景に、2027年1月期の収益見通しを引き上げ急騰。デルはAIサーバー売上高の見通しを従来の約500億ドルから約600億ドルへ引き上げており、AIインフラ投資の勢いがなお強いことを示しました。
これまでAI相場はエヌビディアなど半導体株が中心でしたが、今回はAIサーバーを手がけるデルの好決算が材料視されました。
つまり、AI投資の恩恵が半導体そのものだけでなく、サーバー、データセンター、ネットワーク、電力インフラ、ソフトウエアにまで広がっていることを市場が再確認した形です。
ソフトウエア関連にも買いが入りました。企業向けID管理のオクタは、売上高が市場予想を上回り、先行き見通しも堅調だったことで買われました。
AIが既存のソフトウエア事業を代替するのではないかという警戒感はありますが、今回のオクタの決算は、企業のセキュリティやID管理といった分野では引き続き需要が強いことを示しました。
むしろAIエージェントの普及によって、人間だけでなく非人間のID管理ニーズも広がる可能性が意識されています。
この流れを受けて、ダウ構成銘柄ではセールスフォースやマイクロソフトも買われました。
短期的には米国とイランの交渉が正式合意に至るのか、原油価格の下落が続くのかを確認したいところですがS&P 500、ナスダックともに7営業日続伸しているところを考えると、ノックアウトラリーの様相を呈していると考えられます。
本日のマネープラス様の記事でもそのことについて触れさせていただきましたので、よろしければ読んでみてください。
ロックアウト・ラリーで押し目待ちの投資家ほど買えなくなる理由
https://media.moneyforward.com/articles/10701
中長期では、AI相場が半導体だけでなく、サーバー、データセンター、ソフトウエア、量子コンピューターといった周辺分野へ広がっている点が重要です。相場はかなり強い一方で、最高値更新が続く局面では利益確定売りも出やすくなります。そのため、勢いだけを追うのではなく、業績の裏付けがある企業や、長期テーマの中で競争力を持つ企業を丁寧に見極める姿勢が大切だといえるでしょう。




