25日の日経平均は急伸。初めて6万5000円台に到達。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

25日の日経平均は急伸。初めて6万5000円台に到達。

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25日の日経平均株価は、前営業日比1819円12銭高の6万5158円19銭と急伸。初めて6万5000円台に乗せました。

TOPIXも50.11ポイント高の3942.57と最高値を更新し、指数だけを見れば非常に強いリスクオン相場でした。


最大の材料は、米国とイランの戦闘終結協議が進展するとの期待でした。ロイターは、25日午前の東京市場について、米国とイランの和平協議を巡り「合意に近づきつつある」との思惑から買いが広がり、日経平均とTOPIXがともに最高値を更新したと伝えています。  またAP通信も、トランプ米大統領がイラン戦争を巡る和平交渉の進展に言及したことを受け、アジア株が上昇し、原油価格が大きく下落したと報じています。 


原油市場では、中東リスクの後退期待からWTIやブレント原油が下落しました。ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国とイランの協議進展期待を背景に、ブレント原油が一時1バレル100ドルを下回ったと報じています。  原油安は日本株にとってかなり大きな意味があります。日本はエネルギー輸入国であるため、原油高は企業コストの上昇、家計の実質購買力低下、インフレ再燃、金利上昇懸念につながりやすいからです。逆に原油価格が下がると、企業業績や消費への悪影響が和らぐとの見方が広がり、投資家心理が改善しやすくなります。


ただし、イラン情勢については「完全に安心」とまでは言えません。ロイターは、ルビオ米国務長官がイランとの合意に向けて外交努力を続ける姿勢を示す一方、うまくいかなければ「別の方法」で対処する可能性にも言及したと伝えています。  また、別のロイター報道では、米国とイランの間ではウラン濃縮やホルムズ海峡を巡る問題など、重要論点でなお隔たりがあるとも報じられています。  つまり、市場は「最悪シナリオの後退」を買ったものの、和平が確定したわけではなく、報道ひとつで原油・金利・株価が再び振れやすい局面です。


加えて売買代金は10兆0536億円と高水準でしたが、値上がり銘柄は44%、値下がり銘柄は54%と、実は市場全体が全面高だったわけではありません。資金は市場全体に広がったというより、AI・半導体など一部の大型成長株にかなり集中していました。


米ハイテク株高やAIデータセンター投資への期待が続いていることに加え、中東リスク後退によってリスク資産を買いやすくなったためです。足元では、AI関連の需要が半導体、メモリ、電線、非鉄、電力設備、データセンター周辺まで広がっており、日本株のなかでも「AIインフラ関連」と位置づけられる銘柄群に資金が入りやすい状況が続いています。

またOpenAIやSpaceXといった未上場メガテック企業の大型IPO期待が、AI・半導体・宇宙関連への投資家心理を強く押し上げ、海外マネーがはいった面があると推察されます。

地政学リスクが少し和らいだところで、改めてAI・半導体・宇宙・データセンターという成長テーマを買うという流れが強まった形でしょうか。

特にOpenAIの上場観測は生成AI相場の継続期待を高め、SpaceXのIPO観測は宇宙・通信・AIインフラ・指数組み入れという複数のテーマを刺激しました。

個人投資家としては、指数の強さに流されて何でも買うのではなく、短期的にはモメンタムにも注目し、AIや宇宙というテーマの中であれば実際に売上や利益につながる企業、受注や設備投資の裏付けがある企業を選ぶことが重要です。


ただし、個人投資家としてはここで少し冷静さも必要です。大型IPOの期待は、相場のムードを一気に明るくしますが、同時に「期待先行」の値動きにもなりやすいです。

OpenAIもSpaceXも、報道されている評価額は非常に大きく、上場後に本当にその評価に見合う利益成長やキャッシュフローを示せるかは別問題です。

特にAI関連は、需要は本物であり、昨日のセミナーでも米GDPのAIの割合が高いことをお伝えしましたが、一方、データセンター投資、電力コスト、半導体供給、競争激化、収益化のスピードという課題も残ります。

また、SpaceXについては、主要指数への組み入れ期待がある一方で、IPO直後は市場に出回る株式数、いわゆるフリーフロートが小さくなる可能性も指摘されています。


日経平均が6万5000円台に乗せたことで、相場の勢いは非常に強いものの、短期的には過熱感も意識されやすくなります。

特に半導体・AI関連は相場の主役である一方、金利上昇や地政学リスクの再燃、米ハイテク株の調整が起きた場合には、利益確定売りも出やすい分野です。指数高に飛び乗るのではなく、決算内容や業績見通しがしっかりしている銘柄を選別することが重要です。

AI・半導体関連でも、単にテーマ性だけで買われている銘柄より、受注、利益率、増配余地、設備投資需要の継続性が確認できる企業を優先したいところです。

昨日の大阪セミナーではAIで作っていただいたイラストを表紙に貼ってみました。大阪感があって話のツカミになったかなと思います。大阪の投資家さんは話しかけてくださる方もとても多く、温かいなといつも思います。