12日の日経平均は反発。注目決算まとめも。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

12日の日経平均は反発。注目決算まとめも。

Ciaoにっこり


12日の日経平均株価は、前日比324円69銭高の6万2742円57銭と3営業日ぶりに反発。

出来高は28億1228万株、売買代金は10兆4392億円。

TOPIXも31.97ポイント高の3872.90となり、指数としてはしっかりした一日でした。


前日の米国市場でハイテク株が堅調だった流れを受け、東京市場でも半導体や人工知能、AI関連株に買いが入り、日経平均を押し上げました。日経平均は一時6万3200円台まで上昇しましたが、買い一巡後はやや伸び悩み、高値圏での利益確定売りも意識された展開でした。 


業種別では、その他金融業、非鉄金属、石油・石炭製品などが上昇しました。一方で、水産・農林業、小売業、食料品などは下落しており、原油高やコスト上昇への警戒が、内需・消費関連の一部に重荷となった可能性があります。

原油高が意識されるなかでも、半導体やAI関連はエネルギーコストの直接的な影響を相対的に受けにくい分野として選好されやすく、資金の逃げ場にもなった印象です。


さて決算繁忙期ですね!注目決算を簡単にまとめました。


三菱重工業(7011)

最も注目度が高かったのは三菱重工です。2026年3月期の連結最終利益は前期比35.3%増の3321億円、2027年3月期も最終利益14.4%増の3800億円を見込み、4期連続で最高益を更新する計画です。防衛、原子力、ガスタービン、航空・宇宙など、現在の相場テーマとかなり重なる企業だけに、内容そのものは強い決算でした。ただ、株価は後場に売られたとのニュースもあり、好決算でも「期待値が高すぎる銘柄」は利益確定が出やすい局面に入っている点は見ておきたいところです。 


古河電気工業(5801)

古河電工も非常に注目です。2026年3月期の連結経常利益は前期比56.4%増の758億円となり、従来予想650億円を上回って着地。さらに2027年3月期も経常利益32%増を見込み、2期連続で最高益を更新する計画です。光ファイバー、電線、電力インフラ、データセンター関連という切り口で、AIインフラ相場との親和性が高い銘柄です。単なる素材株ではなく、「AI・電力・通信インフラ」の周辺銘柄として見直されやすい内容だったと思います。 


住友電気工業(5802)

住友電工は、2026年3月期の経常利益が前期比39.3%増の4312億7400万円となり、IFISコンセンサスを9.2%上回りました。一方、2027年3月期の経常利益見通しは0.2%増の4320億円で、コンセンサスをやや下回っています。ここは自動車、電線、光通信、エネルギーインフラと事業領域が広く、業績の底堅さは評価できますが、来期の伸び率が小さいため、株価反応としては「好実績は評価、ただし次の成長角度を確認したい」という見方になりそうです。 


川崎重工業(7012)

今期最終利益は2%増で3期連続最高益、前期配当を5円増額し、今期も実質増配と報じられています。防衛、航空宇宙、エネルギー、船舶、モビリティと、こちらも政策・安全保障・インフラ投資のテーマに乗りやすい銘柄です。三菱重工ほどの派手さはなくても、防衛・重工セクター全体への資金流入を考えるうえで外せない決算だと思います。 


KDDI(9433!

2026年3月期の連結最終利益が前期比7.9%増の7071億円となり、3期ぶりに過去最高益を更新しました。2027年3月期の年間配当は前期比4円増の84円とし、25期連続増配と報じられています。加えて自社株買い・自己株式消却も発表しており、通信株らしい安定成長と株主還元の強さが確認できる内容です。相場がAI・半導体にかなり寄っている中で、ディフェンシブかつ還元強化銘柄として見直される余地があります。 


SUMCO(3436)

SUMCOはやや注意が必要な決算です。2026年12月期第1四半期の経常損益は79億6500万円の赤字となり、IFISコンセンサスを9.9%下回りました。非開示だった1-6月期(上期)の業績予想は連結経常損益が144億円の赤字(前年同期は47.2億円の黒字)に転落する見通し。半導体株が強い中でも、シリコンウエハー市況の回復にはまだ濃淡があり、「AI半導体は強いが、半導体サプライチェーン全体が一様に絶好調ではない」ことを示す決算として見ておきたいです。 


不二製油グループ本社(2607)

今期最終利益は75%増で7期ぶり最高益、10円増配へと報じられています。半導体や防衛のような派手なテーマ株ではありませんが、食品素材、チョコレート用油脂、大豆加工などを手がける企業で、価格転嫁や採算改善が進むと業績の見え方が大きく変わります。内需・食品関連の中で、収益改善と増配がセットになった銘柄として注目です。 


また個別では、イビデンやフジクラが年初来高値を更新しており、AI・データセンター関連の物色が続いていることを示しています。

イビデンは半導体パッケージ基板、フジクラはデータセンター向け光ファイバー・電線関連として、AIインフラ投資の恩恵を受ける銘柄として見られやすい存在です。

足元の相場では、単に「半導体株が強い」というより、AIサーバー、データセンター、通信インフラ、電力・素材まで含めた“AIインフラ関連”に資金が広がっている点が重要です。

ただし、注意したいのは過熱感です。日経平均は最高値圏で推移しており、AI・半導体関連に買いが集中する一方、値下がり銘柄数の方が多いという歪みも出ています。短期的には高値警戒感や利益確定売りへの備えも必要な局面といえそうです。


今日もお疲れ様でした!✨✨