NASDAQ100指数に採用されたルメンタム・ホールディングスについて。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

NASDAQ100指数に採用されたルメンタム・ホールディングスについて。

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Lumentum CoStar Group

(ルメンタム・ホールディングス、ティッカー LITE)は5月18日、NASDAQ100指数に採用され、

CoStar (CSGP.US)と入れ替わります。


NASDAQ100は、NASDAQ上場の大型非金融企業100社で構成され、世界で6000億ドル超の運用資産が連動する指数と説明されています。

つまり、今回の採用は単なるニュースではなく、指数連動資金からの買い需要や、機関投資家からの認知度向上につながるイベントです。 



ルメンタム・ホールディングスは、

かなりざっくり言えば「AIデータセンターの中で、GPU同士・サーバー同士を高速につなぐための光通信部品を供給する会社」です。


Lumentumの事業は、光通信、フォトニクス、レーザー、光部品・モジュールが中心です。

会社側は、自社の技術について、AI、クラウド、次世代通信インフラを支える光・フォトニクス技術と位置づけており、高性能レーザー、モジュール、光サブシステムをデータセンター接続、通信ネットワーク、産業用途、センシング向けに提供しています。

従来は通信設備やApple向けの3Dセンシングなどの印象もありましたが、現在の株式市場が評価している本命は、明らかにAIデータセンター向けの光通信需要です。 



足元の業績は非常に強いです。

2026年5月5日に発表された2026年度第3四半期決算では、売上高が8億840万ドル、前年同期比90.1%増となりました。

GAAPベースの粗利率は44.2%、非GAAP粗利率は47.9%、非GAAP営業利益率は32.2%まで改善しています。

非GAAP希薄化後EPSは2.37ドルで、前年同期の0.57ドルから大きく伸びました。

会社側は「売上成長以上に重要なのは利益率改善」と強調しており、製品ミックス、価格規律、工場稼働率の改善が利益率を押し上げたと説明しています。 


さらに注目すべきは、次の四半期見通しです。会社は2026年度第4四半期について、売上高を9億6000万ドルから10億1000万ドル、非GAAP営業利益率を35.0%から36.0%、非GAAP EPSを2.85ドルから3.05ドルと見込んでいます。

これは、AIデータセンター向け需要が一過性ではなく、少なくとも短期的にはさらに加速していることを示しています。

売上が伸びているだけでなく、営業利益率も一段と上がる見通しである点は、単なるテーマ株ではなく、実際に収益化が進んでいる銘柄として評価できます。 

投資テーマとして見ると、Lumentumは「AI半導体そのもの」ではなく、「AIインフラのボトルネックを解消する部品メーカー」です。

生成AIの普及によって、GPU、HBM、サーバー、データセンター電力などが注目されていますが、実際にはAIクラスター内で膨大なデータをやり取りするための高速光通信も不可欠です。

NVIDIAやBroadcom、Marvellのような半導体企業だけでなく、CoherentやLumentumのような光通信・フォトニクス企業が物色されているのは、AI投資が「計算する半導体」から「つなぐ技術」へ広がっているためです。


今回のNASDAQ100採用は、需給面でもプラス材料です。

すでに同社は2026年3月23日からS&P500にも採用されており、短期間でS&P500とNASDAQ100の両方に入ることになります。

これは、同社が中型の光通信関連株から、AIインフラを支える大型成長株として市場に再評価されていることを意味します。

S&P500採用時に会社側は、AIインフラ構築を支える重要な役割と、時価総額の拡大が評価されたと説明していました。 





一方で、株価にはかなり期待が織り込まれています。

リスクとして最も大きいのは、AIデータセンター投資の減速です。同社の成長は、クラウド事業者やAIインフラ投資の拡大に強く依存しています。

もし大手クラウド企業の設備投資が鈍化したり、AI関連投資に過熱感が出て調整局面に入ったりすれば、同社のバリュエーションは大きく修正される可能性があります。

特にPERが高いため、多少の決算未達やガイダンスの弱さでも、株価の反応は大きくなりやすい銘柄です。

もう一つのリスクは、顧客集中と競争です。光通信部品はAIデータセンターの重要部材ですが、顧客は大手クラウド企業や半導体企業に偏りやすく、価格交渉力は常に顧客側にもあります。

また、Coherentなどの競合企業も同じAI光通信テーマで評価されています。

技術的な優位性や供給能力が維持できれば強い一方で、競争激化や供給過剰が起きれば、現在の高い利益率が維持できるかは慎重に見る必要があります。


少額からAIインフラテーマに参加したい場合は、NASDAQ100連動投信・ETF、米国テックETF、半導体ETF、または光通信関連を含むテーマ型ETFを通じて間接的に触れる選択肢も現実的です。

個別株で保有する場合は、決算ごとの売上成長率、非GAAP営業利益率、次四半期ガイダンス、AI・クラウド向け需要の継続性を必ず確認したいところです。