週足チャートで【12月8日週の相場まとめ】
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先週の相場を振り返りましょう。
ダウ平均は週足では503ドル高、1.50%の上昇と3週続伸。11月12日に付けた4万8254ドルを超え、過去最高値を更新する場面も。一方でS&P500とナスダックは下落。
オラクルが決算発表後に下落するなど生成AI関連が過熱警戒感から売られ半導体SOX指数が大きく下落しました。ラッセル2000は先週過去最高値を更新。資金が移動している印象です。
先週12月9日から10日のFOMCでは3会合連続となる0.25%の利下げを決定。
1. FOMCの決定内容
政策金利を 0.25% 引き下げ(3会合連続)し
金利は 3.50〜3.75% に。
→ 市場予想どおりでサプライズではない。
量的緩和(QE)類似の動きがサプライズに。
QT(量的引き締め)は12/1に停止。
その直後に 短期国債(TB)購入を開始。
今月だけで400億ドルの規模。
名目上は「短期市場の金利上昇に対応する技術的措置」と説明するが、→ 市場は “QE再開” 的な緩和姿勢と受け止める。
目的は流動性の維持。
→ 市場では「流動性が確保される」として好感。
2. マーケット反応
パウエル議長発言で懸念されていたタカ派的な発言はなく、市場は安心感。流動性供給で金融市場の流動性を支えると受け止められたことやハト派的印象によりリスクオンに傾斜。
ラッセル2000が過去最高値を更新。
その後ダウ平均とS&P500も最高値更新。
年末に向けて
サンタクロースラリー期待が高まる展開。
3. インフレに関する見解
インフレ率は2026年末にかけて約2.4%まで鈍化する予想。
経済成長率は2.3%とトレンドを上回る水準に加速し、失業率は4.4%程度にとどまるとの見方が示された。
※パウエル議長は関税によるインフレ上昇に対してやや楽観的に評価した印象。
4. ドットチャート(政策金利見通し)
【利下げ見通し】
2026年・2027年ともに、それぞれ0.25%の利下げが1回ずつ行われる見通し。これは前回(9月)のドットチャートから変更なし。
一方で見通しにはばらつきがある。
9日に発表された10月の米雇用動態調査(JOLTS)では非農業部門の求人件数が市場予想を上回った一方でレイオフ(一時解雇)は9月と比べ増加、まちまちの結果でした。
週間の米新規失業保険申請件数は23万6000件と市場予想を上回りましたが、前回結果が減少だったこともあり影響は限定的。
先週の日経平均株価は週足で344円68銭の上昇。方向感に欠ける値動きで、日銀の金融政策決定会合がどうなるのか様子見ムードもあるかと。12月第1週(1日~5日)の投資部門別売買動向では個人投資家が買い越し、海外投資家は現物と先物の合算では4週連続での買い越しとなっています。
今週は日銀の金融政策決定会合に注目。0.25%の利上げは織り込み済みですがそうなると2025年の年間利上げ幅は合計0.5%程度で35年ぶりの大きさかつ0.5%の壁をとうとう破ることになります。特に植田総裁の会見は来年を占う上でも重要となりそうです。
またECB理事会も要チェック。加えて16日に11月の米雇用統計が発表されるほか(コジナイの生配信がございます。)17日には米半導体大手マイクロン・テクノロジーの決算発表も。まだ相場は今年動く可能性がありますね。






