週足チャートで【12月1日週の相場まとめ】。
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先週の相場を振り返りましょう。先週の米市場は週足で主要3指数は上昇となりました。
9-10日のFOMCで0.25%の利下げに動くとの観測が引き続き買い材料となっており、
加えてFRBの次期議長候補選考が大詰めを迎えトランプ米大統領は2026年の早い段階で発表する意向を示しており、候補としてはトランプ氏の腹心である米国家経済会議(NEC)のハセット委員長が有力とされています。他の候補者もウォーシュ元FRB理事はトランプ米大統領がFRB次期議長に指名すると有力視される人物でハト派、ウォラー理事とボウマン副議長(銀行監督担当)は7月FOMCで利下げはなかったものの利下げを主張した二人、そしてブラックロック幹部のリック・リーダー氏は金利は3%まで引き下げるべきだと述べていたので、どの候補者になってもハト派的という見通しで「FEDプット」が相場の支えとなっているようです。
ただ高値警戒感もあり上値が重い印象も。10日のFOMCとパウエル議長の会見、26年の利下げペースの見通しが変化するのか注目ですね。
経済指標では、1日発表の11月ISM製造業景況感指数は48.2と前月比0.5ポイント悪化、「新規受注」 の落ち込みなどから9カ月連続の活動縮小を示す結果で市場予想を下回りました。仕入れ価格指数は5カ月ぶりに上昇しており、インフレ懸念も。
3日発表のADP雇用統計が前月比3万2000人減とマイナスで市場予想を下回り、FRBの利下げに繋がる結果であると捉えられたよう。
ISMサービス業景況感指数は52.6と市場予想をやや上回ったものの、雇用の項目は引き続き軟調でした。5日公表の12月ミシガン大消費者態度指数(速報値)は53.3と11月の確報値の51.0から改善し、1年先の予想インフレ率は前月の4.5%から4.1%に低下、長期の予想インフレ率も3.2%とインフレ鈍化を示す結果となりました。9月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で0.3%上昇、食品・エネルギーを除くコア指数も0.2%上昇と予想通りで伸び率は横ばい。
サイレント期間で要人発言は特に無し。
先週の日経平均株価は週足で237円96銭の上昇。今月1日に日銀の植田総裁がタカ派寄りな発言で12月の利上げ観測が強まって(ほぼ織り込まれていると言う認識)おり、12月4日には10年債利回りが1.935%と18年ぶりの高水準まで上昇してきました。
11月第4週の投資主体別売買動向では外国人投資家は3週連続で買い越しの一方で個人投資家は 売り越し。そうなるとまだ上がるのかなと個人的には思います。
ただ来週10日のFOMC と19日の日銀金融政策決定会合がまだありますので、決め打ちはせずに相場に真摯に向き合っていければと思います。





