【7月7日週の相場まとめ】週足チャートで確認。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【7月7日週の相場まとめ】週足チャートで確認。

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先週の相場を振り返りましょう。


先週の米市場で主要3指数は4週ぶり反落。

「TACO」という「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも尻込みする)」、トランプ大統領が強硬な関税政策を発表した後、市場や政治的な反発を受けて方針を撤回する傾向を指摘する言葉が示すように関税懸念がいずれ落ち着くと捉える傾向が強まっていましたが、S&P500、ナスダックが過去最高値を更新しているなかで貿易関税リスクが再び意識され上値重く。貿易関税が世界経済に及ぼす悪影響への懸念からリスクオフに傾きました。







トランプ米大統領はいくつかの貿易協定をまとめようとしており、関税に関する書簡を7日正午に送付を始め、7月9日までに関税率の引き上げを通告する旨を表明。ベッセント財務長官が交渉期限の延長を示唆していましたが、関税は8月1日から適用する見通しで7月9日から延長となった形です。ただトランプ大統領は8日には(これ以上の)「延長は認められない」との考えをSNSで示しています。


日本への関税は25%と4月に公表した24%の対日関税とほぼ同水準となります。

ほかにマレーシアとカザフスタンには25%、南アフリカには30%、ラオスとミャンマーには40%の関税をかけることを発表しており、BRICS諸国に同調する国に対して追加で10%の関税を課すと警告しています。

また8日の記者会見でトランプ大統領は銅・銅製品の輸入には50%、医薬品には最大200%の関税を課すとしており、9日にブラジルに対する相互関税を50%にすると示たほか、カナダに関税率を通知する書簡を公表、8月1日から35%の関税を課すと表明。またEUに対して11日までに新税率を通知する考えを示しています。

今週は太陽光・風力事業の税制優遇適用を厳格化するとの大統領令も。

米財務省が実施した10年債入札は、需要の底堅さを示しました。週間の米新規失業保険申請件数が22万7000件と前週、市場予想を下回っています。米経済は堅調さを示していますが、関税がコストに反映されるにはタイムラグがあるわけですので、先行き不透明感は変わらずかと。

先月17-18日開催のFOMC議事要旨が公表されましたが早ければ7月に利下げが可能だとの認識を示したのは参加者19名のうち2名にとどまっており、利下げ方針を巡って意見はまちまちであることが示されたものの影響は限定的。FRBの予測中央値は年内に利下げ2回を見込んでいます。

個別株では個別ではエヌビディアが最高値を更新、世界で初めて時価総額が4兆ドル台に乗せる場面がありました。Microsoftも過去最高値更新。


先週の日経平均株価は週足で241円20銭の下落。狭いレンジのなかでのもみ合いでした。



ドル円は今週円安方向に動きました。

またビットコインの価格が10日に初めて11万2000ドルを突破して史上最高値を更新、11日には11万8000ドルを上抜けました。