週足チャートで【6月23日週のまとめ】 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

週足チャートで【6月23日週のまとめ】

Ciaoニコニコ

お疲れ様です。まとめるのに時間がかかってしまいましたが、【6月23日週のまとめ】お伝えします!


先週の米市場は上昇。週足でダウ平均は3.8%、ナスダックは4%超の上昇となりました。







週末のナスダックは前日比105.546ポイント高の2万0273.459ポイントと5日続伸して最高値を更新。S&P500も前日比32.05ポイント高の6173.07ポイントと最高値を更新しています。


先週は①地政学リスク、②貿易関税への警戒感、③インフレ懸念の後退と早期利下げ期待が揃ったことが上昇要因かと。投資家のリスクオンの姿勢が高まっている状況です。


①地政学リスクを巡って週初は米国が21日にイランの複数の核施設を攻撃し、イランは23日に報復としてカタールの米軍基地にミサイルを発射。中東を巡る地政学リスクが高まったことが嫌気されましたが、24日早朝にトランプ大統領がイランとイスラエルが停戦に合意したことを発表すると、

「米空軍基地が攻撃され、米ホワイトハウスはイランとイスラエルの停戦を仲介したが、その停戦は崩壊寸前まで至った。」ことに加えて「アメリカ、イラン、イスラエル、カタールが水面下で忙しく協議を進めていたことが、後に明らかになった。」と報じられていますが、イスラエルとイランの停戦が維持できるとの期待感、地政学リスク後退が意識されました。

原油価格も週足で10%を超える下落となっています。



②貿易関税への警戒感については、米トランプ政権の半導体規制強化観測などが重しとなったものの、ホワイトハウスのレビット報道官は26日の記者会見で来月9日まで一時停止している相互関税の措置について停止の期限が延長される可能性があるという認識を示したと報じられたことで懸念が後退した模様(米相互関税の上乗せ分の猶予期限は7月9日)。

加えてWSJが「中国商務省が国営メディアを通じて発表した声明で、米国へのレアアース輸出を承認する内容が含まれていた」と報じたことも好感されたよう。(ただトランプ米大統領がカナダとのすべての貿易交渉を打ち切るとSNSに投稿しており、スムーズに懸念がなくなるとは言えそうにないかと。) ベッセント米財務長官はレーバーデーの9月1日までに各国との交渉を終わらせる方針を示しています。


③インフレ懸念の後退と早期利下げ期待については、20日のウォラーFRB理事に続いてボウマンFRB副議長も早期利下げに言及。経済指標では5月の米個人消費支出(PCE)は物価指数が前月比0.1%上昇と市場予想と同値。コアPCEは前月比0.2% 上昇と市場予想を上振れ。

米ミシガン大6月消費者信頼感指数(確報値)は1年先の予想インフレ率が5.0%、5年先の予想インフレ率は4.0%と速報値や前月から下がっており、インフレ圧力鈍化でFRBが年内に利下げする期待感が支えとなりました。米10年債利回りは低下。先週はエヌビディアが最高値を更新、ハイテク関連や半導体関連株の上昇が市場をけん引しました。


先週の日経平均株価は週足で1747円56銭の上昇。週末27日に1月27日以来となる4万円の大台を超えて年初来高値を更新しました。TOPIXも年初来高値を更新。

ドル安でドル円は円高ドル安方向に動いています。







さて、上半期の相場は過去最高値を更新して月曜日に6月最終日となります。そして火曜から下半期に入ります。今週は米6月雇用統計は3日木曜に発表(変則的)で、4日は独立記念日により米市場は休場。また米貿易関税の上乗せ部分の発動が猶予される期限を7月9日に迎え、その前に交渉が行われる可能性もあり報道に注目です。