【4月14日週】相場まとめ
Ciao
先週の相場を振り返りましょう。米市場で主要3指数は揃って下落。ただ値幅は落ち着いておりチャート的にはハラミ足的な値動き。
米市場はGood Fridayの祝日で4日間の取引でした。
10年債利回りは反落、ダウインデックスは続落。
米中貿易戦争の激化懸念が継続。11日にトランプ米政権が相互関税の対象からスマホなど電子関連製品を除外したことやトランプ米政権の自動車などに対する関税を巡って14日に製造拠点をカナダやメキシコなどから米国に移転する自動車メーカーに対する支援策や自由貿易協定の基準を満たしてメキシコやカナダから輸入される自動車部品には当面関税が免除されるなど支援や減免措置が検討されていることが報じられたことでトランプ関税への懸念後退が支援となったものの、
ラトニック米商務長官が除外された電子関連製品を「半導体関税」に組み入れると表明、、半導体への関税(スマホなども対象の見通し)について今後1週間のうちに発表するつもりだとトランプ大統領が明言したことや14日に追加関税の発動も視野に入れて半導体や医薬品の輸入状況に関する調査を始めたとの発表もあり、先行き不透明感は継続しているようです。
トランプ大統領の今後の各国との交渉に注目です。
またパウエルFRB議長が「金融政策変更の検討を待てる良い状況にある」と述べて早期利下げに慎重なスタンスを示していましたが、
それを批判したトランプ米大統領がパウエルFRB議長の更迭を検討していると報じられているほか、FRB議長解任を数カ月前から非公式に協議しているなど米金融政策を巡る不透明感やFRBの独立性が脅かされるのではどの政治的懸念も。
バルチック海運指数は下落継続で景気後退懸念も継続している印象です。
個別では中国が航空会社に対してボーイング機の追加納入を受け入れないように命じたと報じられてボーイングは下落。
一方でバンク・オブ・アメリカやシティグループなど米大手銀行株は市場予想を上回る四半期決算を発表したことから上昇しています。
先週の日経平均は週足で1144円701000の上昇。
日米関税交渉の進展が買い材料に。16日に赤澤経済再生担当大臣が初めての日米交渉に臨みましたが、「日米は可能な限り早期に関税交渉の包括的な合意を目指すことで一致した」とのことで今月中に担当閣僚間で2回目の協議を開くため調整を加速させる考えを示したと報じられており、関税交渉を無難に通過したことで買い安心感につながった模様です。ただ商いは薄く、活況とは言い難い状況。
ドル円は142円台と円高継続。
金は3300ドルを突破し高値更新する場面もありました。
毎週、週足チャートで相場を振り返るのは重要な習慣だと個人的に認識しているので、皆様にも毎週こうして共有をさせていただいております。
特に、足元のような右往左往させられるようなボラティリティーの高い相場だと近視眼的になりやすい場合もあるかと思いますので、少し引いた目線で週末にチェックをすると言うのはより大切なのではないでしょうか。
活用いただけますと嬉しいです。