【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先週の相場を振り返りましょう。
先週の米主要3指数は揃って下落。特にナスダックは約2.6%と大きく下落しました。
26日に「中国が先端半導体の使用を巡るエネルギー効率の規制を強化し、エヌビディア製品の販売を禁じる可能性がある」と報じられたことで半導体を巡る米中の対立や規制の業績への悪影響かエヌビディアにあるのではとの懸念につながったよう。
またトランプ米大統領が輸入される自動車などに25%の追加関税を課すとする文書に署名。自動車向け関税は日本車も対象で4月3日に発動するとしています。
経済指標では24年10-12月期米GDP成長率が前期比2.4%増と2月に公表された改定値の2.3%増からわずかに上方修正されました(輸入の下方修正が要因)あまり材料視されず。
2月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比0.3%上昇、前年比2.5%上昇(市場予想と一致) 、食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.4%上昇、前年比2.8%上昇と市場予想を上回る結果で、個人消費も前月比0.4%増と予想を上回りました。基調的な物価圧力の高まりが示される結果で米国のインフレ圧力が改めて意識されたことが相場の重しに。加えて米ミシガン大消費者態度指数(確報値)は57.0と速報値から下方修正されて消費者マインドの冷え込みを示したことに加えて、1年先のインフレ予想は5.0%に上方修正され、消費者の5年先の期待インフレ率は4.1%と1993年2月以来の高水準となったことでスタグフレーション懸念も強まりまりました。
貿易関税への先行き不透明感や不確実性が意識される中で金は週足で4週続伸。最高値をさらに更新してきました。
銀価格も12年半ぶりの高値更新で、カナダの世界最大級の貴金属ストリーミング会社のウィートン・プレシャス・メタルズなど関連銘柄も上昇しています。
先週の日経平均株価は週足で556円73銭の下落。ドル円が150円台と円安方向に動いたことや、27日に3月の権利付き売買最終日があり配当や優待目当ての買いも見受けられましたが、自動車の追加関税や半導体関連の下落が重しで一時大台の37000円割れとなる場面もあり総じて冴えない値動きでした。