【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。

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先週の相場を振り返りましょう。

先週の米市場で主要3指数はまちまちの値動きでした。

4日にダウ平均は4万5014ドル04セント初の4万5000ドル台に乗せましたが週足では0.60%下落し3週ぶりの反落となりました。

S&P500、ナスダックは3週続伸。特にナスダックは2日に終値1万9403.948ポイントを付けて11月11日以来、最高値を更新。連日で最高値を更新し週足で3%超の上昇です。







経済指標では

2日発表の11月の米ISM製造業景況感指数は48.4と10月の46.5から改善し、市場予想も上回る結果となりました。

3日発表の10月の米雇用動態調査(JOLTS)は非農業部門の求人件数が市場予想を上回る結果。

4日発表のISM非製造業景況感指数は52.1と前月から3.9ポイント低下し3カ月ぶりの低水準で市場予想も下回ったことや、ADP雇用統計も市場予想を下回り、17〜18日の12月FOMCで利下げ実施の観測が高まり、長期金利が低下。

5日発表の失業保険統計で週間の新規失業保険申請件数は22万4000件と前週の改定値、市場予想ともに上回りました。

そして注目された11月雇用統計は失業率が予想4.2%に対して結果4.2%、非農業部門雇用者数が予想20万人増に対して結果22.7万人増で前回も上方修正。平均時給は、前月比0.3%増→0.4%増、前年比3.9 %増→4.0%増と全体として予想に比べて良い結果でしたが、失業率は前回の4.1%から上昇したことで労働市場の引き締まりが緩まっており、平均時給もインフレ懸念になるほどの数値では無いことから12月FOMCでの利下げのはほぼ確定したと取られているようです。

米長期金利が落ち着き、利下げ継続期待とトランプ新政権による政策期待があるなかでゴルディロックス相場の様相を呈してきている模様。

アトランタ連銀のGDP Nowをみてみても米国の10-12月期の実質成長率の足元予想が前期比年率で3.2%と堅調な成長で米市場はFOMCでネガティブサプライズがなければ、クリスマスラリーはまだ大いに期待できるのではないでしょうか。


先週、フランスではバルニエ首相が不人気の予算案の一部を議会強行通過させようとして憲法第49条3項の発動を宣言したものの議員が反発し、フランス国民議会(下院)が内閣への不信任決議案を賛成多数で可決。左派連合に加え、最大議席を持つ極右政党の国民連合(RN)のルペン氏も不信任動議の支持を表明しています。

また韓国の尹錫大統領が3日に1987年の民主化以降初めて非常戒厳を宣言。しかし市民や国会議員の抵抗で解除を求める国会決議があり一夜で撤回されたことがニュースに。韓国の民主主義の強さが示した形です。


また先週暗号資産のビットコインが5日に初めて10万ドルに上昇したこともニュースとなりましたね。暗号資産に関連するホワイトハウス初の役職を創設することも検討されているようです。


最後に、先週の日経平均は週足で883円14銭の上昇。2日に厚生労働省がGPIFの来年度からの運用計画で、実質的な運用利回りの目標を現状の1.7%から1.9%に引き上げる案を示したことが材料視されており、米市場の堅調さも追い風に。


とは言え、チャートを見ると、米市場と比べるとかなり弱い横ばいの値動きが続いています。

ドル円は上値重く。