【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。

Ciaoにっこり

先週の相場を振り返りましょう。

先週の米市場は上昇。ダウ平均は週足でで851ドル上昇し2週ぶりに反発。











ラッセルもしっかり。


トリプルレッドでトランプ米次期大統領の政策が推進されること、減税や規制緩和への期待感が引き続き相場を支えています。これが強い!

米国ファーストの財政投資がら見込まれていることからクリスマスラリー、来年も初動は上昇が期待できるのでは。少なくともそのように考えている投資家の買いが入っていると見ています。


ただFRBの利下げが12月も見送られることが折り込まれてきており、市場の想定よりも緩やかになるとの見通しが相場の重しとして意識されており、トランプ次期米大統領が推し進める規制緩和などが米経済を刺激する期待感は長期金利の高止まりにもつながっています。

地政学リスクの懸念も相場で意識された週でした。米政府は17日に長距離射程兵器(射程の長いミサイル)を使ったロシア領内への攻撃を許可したことにより、ウクライナが19日にそ長距離ミサイル「ATACMS」を用いて初めて国境越しにロシア領内の武器庫を攻撃し、ロシアは核兵器の使用条件を示した核抑止力の国家政策指針を改定、核兵器による反撃の可能性を示唆するなど、ウクライナとロシアを巡る地政学リスクの高まりも株式市場で意識されている模様です。

経済指標では目立ったものはないものの週間の新規失業保険申請件数は21万3000件と前週の改定値から減少、市場予想も下回ったことで労働市場が底堅いことを示す結果と取られたよう。

個別では20日発表のエヌビディアの2025年度第3四半決算は増収、営業増益で、売上高は0.78ドルと前年同期の0.37ドルも市場予想も上回る結果に。ただ第4四半期の売上高見通しは約375億ドルを見込むとされ、市場予想の上限には届かなかったことで時間外では売られたものの下げ幅を縮小。複数のアナリストが目標株価を引き上げたことで株式分割後の高値を更新する場面もありました。ただエヌビディアきっかけの急騰や急落は今回はなかったですね。


先週の日経平均株価は週足で359円06銭の下落。

決算発表が一巡しましたが、金融関連銘柄の上方修正が相次ぐなど上場企業の2025年3月期の純利益は前期比2%増と4年連続で最高益となる見通しとなりました。



しかし米市場の週足チャートと比較すると日経平均は振るわず…日本市場では来年スタートするトランプ政権の貿易関税の懸念や、トランプ新大統領との交友に大いに疑問符がついていること、金利上昇局面で逆金融相場入り、緊縮財政となる見通しのなか積極的に変われるような状況では無いようで、プライム市場の売買代金は週を通して4兆円を割り込む薄商いで方向欠ける値動きでした。

とはいえ10月訪日客数は331万人と単月で過去最高となっており、クリスマスラリーの恩恵は考えられるのではないかと期待をしています。個別でしっかり選んでいく必要性も日本市場は引き続きありそうです。