お米代が急騰、お米がもらえる優待もある優待投資の魅力についてまとめてみました。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

お米代が急騰、お米がもらえる優待もある優待投資の魅力についてまとめてみました。

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久しぶりに株主優待についてまとめたいと思います。

株式投資の魅力の一つに「株主優待」があります。これは、株主として企業に一定の期間保有していると、企業から商品やサービス、金券などのプレゼントを受け取れる制度です。特に日本では多くの企業が株主優待制度を導入しており、その種類も多岐にわたります。


2024年の夏、お米の価格が急騰し、コメ価格が49年ぶりの水準に高騰とのニュースも今日見ました。祖母には「お米買えてる?」と聞かれました。小樽では買えないタイミングがあったようです。東京でも売り切れていることがありましたよね。

このような状況で株主優待としてお米を無料で受け取れるというのは、実生活でのメリットを感じさせる大きな要素だと感じました。

そこで、今回は株主優待に注目して投資することの優位性や押さえておくべきポイントについて、またお米がもらえる優待の例についても解説します。


株主優待の大きな魅力の一つは、日常生活で実際に役立つ商品やサービスが受け取れる点です。2024年夏のお米の急騰例のように、株主優待としてお米を提供している企業の株を保有していれば、市場価格の影響を受けずにお米を手に入れることができました。このような「実生活での恩恵」は、投資家にとって非常に実感しやすいメリットの一つです。

食品や日用品、金券など、日常的に消費するものを株主優待として提供する企業は多く、特に家計を助ける効果があります。優待を受け取ることで、家計の支出を抑えることができ、実質的に配当のような効果を得られるのも魅力です。


株主優待は、一定の保有期間を条件としている企業が多いです。これにより、短期的な売買ではなく、長期的な保有を促す仕組みが成り立っています。企業側としても、安定した株主基盤を持つことで株価の安定や事業の成長を期待することができ、投資家にとっても長期保有によって株価の成長や配当金の増加を享受することができます。

また、長期保有者向けに特別な優待を提供する企業もあり、長期間持ち続けることによって優待の内容が充実するケースもあります。例えば、株式を1年以上持っていると、通常の株主優待に加えてさらにプラスアルファの特典がつくという仕組みです。これは、長期的な資産形成を目指す投資家にとって大きな魅力です。


株主優待に注目した投資戦略では、優待の価値を配当利回りに加えて考慮することで、実質利回りを高めることができます。例えば、株主優待として年間1万円相当の商品がもらえる場合、保有する株式の配当金に加えて、この1万円分も収益として考えることができます。

具体例として、株価が50万円の銘柄で、年間1万円相当の優待を受け取れるとすると、この優待だけで利回りは2%です。もし配当金として2%の利回りがある場合、実質的な利回りは合計4%となり、配当のみを重視した投資よりも効率的な資産運用ができる場合があります。このように、株主優待を加味した「総合利回り」を計算することが、優待銘柄への投資の優位性を理解するポイントです。

株価が下落した際でも、株主優待が手に入ることで、損失を部分的にカバーすることができるのも優待投資のメリットです。特に食品や日用品など、日常的に使える商品が優待として提供される企業の場合、優待が確保されることで、株価の下落による損失が精神的にも経済的にも和らぎます。

例えば、2024年のお米価格急騰の例を考えると、米の優待を受け取ることができれば、株価が一時的に下がっても、お米代の分家計にプラスの影響を与えることになります。例えばCKサンエツ(5757)は100株保有で富山のコシヒカリ(無洗米)(5kg)と富山の名水(1本2リットル)がもらえます。配当利回りも2.72%と高めです。テクノメディカ(6678)は100株保有で京都府産コシヒカリ(2kg)が株主優待としてもらえ、配当利回りも3.68%と高利回り。積水ハウス(1928)は1000株保有という条件で400万円近い投資資金が必要ですが、魚沼産コシヒカリ(5kg相当)が株主優待としてもらえ、しかも配当利回り3.44%と高利回りです。ほかにも丸千代山岡家 (3399)や東京一番フーズ (3067)などお米のもらえる株主優待を出している企業は結構ありますし、お米は賞味期限も長めのため人気のある優待です。また大和証券グループ(8601)のように名産品の中から選べる、という形でお米も選択できる株主優待もあります。100株保有で配当利回りも4.33%と高利回りです。優待利回りは0.39%となっています。


ではここで株主優待投資のデメリットやリスクを考えていきましょう。まず優待に依存しすぎるリスクが考えられます。株主優待にばかり注目してしまい、企業の本業の成績や財務状態を十分にチェックしないというのは、優待投資における落とし穴です。株主優待は魅力的な制度ですが、企業の経営状況が悪化した場合、優待が廃止されるリスクもあります。特に、優待の充実度が高すぎる企業の場合、その優待が将来的に維持できるかどうかの検討が必要です。

優待を重視しすぎると、長期的な株価の成長や本来の投資目的を見失う可能性があります。したがって、優待銘柄に投資する際も、企業の財務健全性や成長性、配当金の安定性など、総合的な視点で銘柄を選定することが重要です。

また優待の価値が変動するリスクも。株主優待は、現物商品で提供されることが多いため、その価値が市場価格や物価の変動によって上下する可能性があります。例えば、お米の価格が急騰する場合は優待の価値が高まりますが、その逆で価格が下落すると、優待として受け取る商品価値も減少します。

加えて企業が優待の内容を変更するリスクも存在します。株価下落時や業績が悪化しているときに優待内容が改悪されるケースもあるため、優待目的の投資家にとっては事前のリスク管理が不可欠です。


株主優待を投資戦略に組み込む場合、優待利回りを正確に計算することが重要です。優待利回りは、以下の式で算出できます。

優待利回り (%) =(優待の年間価値 ÷ 投資額)× 100

例えば、年間で5000円相当の株主優待がもらえる企業の株価が10万円の場合、優待利回りは5%になります。これに、配当金の利回りが2%加われば、総合利回りは7%と計算されます。

優待投資では、総合利回りを重視することが重要です。株主優待の価値を含めた利回りが高い場合、配当金のみを重視した投資に比べて効率的に資産を増やせる可能性があります。ただし、総合利回りが高いからといって、短期的な視点での売買を行うのではなく、長期的な視点で優待の継続性や企業の成長性を見極めることが重要です。


このように株主優待に注目した投資は、実生活に直結するメリットを感じやすく、特にお米の急騰といったような経済状況の変化の際に重宝することもあるでしょう。節約にもつながりやすいです。長期保有による優待の継続受け取りは、投資家にとって大きな安心感をもたらし、企業との長期的な関係構築にもつながります。

一方で、株主優待に依存しすぎるリスクや、優待の変更や廃止などのリスクもあります。これらを踏まえて、優待を狙う投資戦略では、企業の成長性や財務の健全性をしっかりと確認し、総合的な視点で投資判断を行うことが重要です。

優待の価値が実際にどの程度の利回りを生んでいるのかを正確に把握し、投資の目標やリスク許容度に応じてバランスの取れたポートフォリオを構築することが求められます。優待利回りが高くても、企業の業績が低迷している場合は長期的にはリスクとなるため、慎重な判断が必要です。

また、株主優待を目的に投資する場合、短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な保有を前提にすることで、優待を最大限に活用することができます。特に、お米や食品、日用品など、実際に使える優待は家計にも直接的に寄与し、株価の変動によるストレスを軽減する要因となります。

最後に、株主優待を利用した投資は、企業と投資家の双方にメリットがある制度です。企業は株主を長期的に引きつけ、安定した株主基盤を築けますし、投資家は日常生活に役立つ優待を通じて、株式投資に対する満足感を高めることができます。

株主優待を上手に活用するというのは投資の楽しさやメリットを感じながら、効率的に資産を増やす一つの選択肢なのでは、と桐谷さんのお話を伺っていても思います。参考になれば幸いです。


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