【週まとめ】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先週の相場を振り返りましょう。
先週の米市場は上昇。週足ではダウ平均とS&P500が約4% の上昇、ナスダックは5.95%の上昇で9月第1週の下げを取り返すような値動き、週末のダウは過去最高値の4万1563ドルに迫る値動きとなりました。
8月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇と市場予想と同じで、コア指数は0.3%上昇と市場予想を上振れ。
8月PPIは前月比0.2%上昇と市場予想と一致。来週のFOMCでは既に利下げが売り込まれている状況でその利下げ幅を巡り今回のCPIの結果やECBが2会合ぶりとなる利下げを決定し、FRBが徐々に利下げをしていくとの期待感が相場を支えているよう。大統領選の候補者討論会では、民主党候補のハリス副大統領が無難にこなしたことでトランプ前大統領より優位ととられ、ハリス関連といわれる環境関連銘柄などが買われました。討論会も通過したことで売り込まれていたハイテク株などが買い戻されました。
先週ECBは25bpの政策金利引き下げを決定、ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が金融政策を調整すべき時が来たと発言したほか雇用統計も総じて弱い状況で、今週米国では9月17-18日のFOMCから利下げを開始することが確実視されており、利下げ幅が0.25%となるか0.5%となるかが注目されています。CMEのFed Watchツール(債券市場でどのくらい現時点で利下げ、利上げが織り込まれているか見られる見られるもの)では、現時点で0.25%利下げ予想が50%、0.50%利下げ予想が50%となっており2024年末までに1.25%の大幅な利下げが見込まれているよう。米長期金利が低下して利下げ期待が相場を支えています。
先週の日経平均株価は週足で190円29銭の上昇。為替市場で円高進行したことが嫌気された輸出関連銘柄の下落などが相場の重しとなりました。
先週は金相場が過去最高値を更新。
為替市場ではドル円は下落。13日のニューヨークタイムで為替市場はドル円が140円台を割りそうな下落、攻防戦となりました。来週は日米で金融政策決定会合がありますがアメリカの利下げ幅によっては2023年7月以来となる1ドル=139円台突入もあり得ると思います。
日本では利上げがされない、現状維持がコンセンサスとなっていますが、11日の中川日銀審議委員の発言などから日銀がタカ派との考えもあるよう。
もし今週アメリカが0.5%の利下げ日本が利上げとなれば日米金利差縮小からドル円が大きく売り込まれる可能性もあるでしょう。いずれにせよ、ボラタイルな値動きが株式市場、為替市場ともに想定されますのでご注意ください。