【3分で】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先週の相場を振り返りましょう。
週足で米主要3指数はまちまちの値動き。
ダウ平均は0.75%上昇で4週続伸でしたが、ナスダック、S&P500は2週続落となりました。
ラッセル2000は上昇!
週明けはバイデン米大統領が11月の米大統領選から撤退、後継候補としてハリス副大統領を支持すると表明したことで政治的な不透明感は意識されていることに加え、先週にクラウドストライクのコンテンツ更新プログラムに端を発する世界規模で起きたMicrosoftのOSのシステム障害なども投資家心理を冷やしました。
またマグニフィセント・セブンの決算発表皮切りとなった2社、アルファベットの4-6月(第2四半期)決算はクラウドコンピューティングと顧客向けの生成AIソリューション、検索広告に対する需要が寄与して売上高が市場予想を上回りました。ユーチューブ広告の収益は予想には満たなかったことが嫌気され(全体として悪くない決算だと思うのですが…。)、テスラの4-6月期決算はEV販売減から45%減益となりましたが増収は確保。調整後1株利益は52セントと4四半期連続で市場予想を下回ったことなどから両社の株価が売られたことで他のハイテク株にも売りが波及しました。半導体も弱くトランプラリーの巻き戻しも起こり、全体としてリスクオフムードも漂っていました。
ただ、経済指標では7月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値で製造業が49.5と好不況の節目50を再び割り込んだことや6月の米新築住宅販売の低調、
6月の米個人消費支出(PCE)物価指数のエネルギーと食品を除くコア指数が、前年同月比2.6%の上昇と市場予想と同じくインフレの鈍化を示す結果となり、9月利下げの確度が高まったと市場参加者は捉えているよう。
加えて4〜6月期の国内総生産(GDP)が予想以上の実質成長率を示したことでリセッション懸念が後退し、市場は再びゴルディロックス(適温)相場を折り込み始めたようです。
とはいえ今週はMicrosoft、Amazon、Appleの決算発表や、FOMC、日銀金融政策決定会合など重要なイベントがありますので、その動向を見極めつつ対処していくことが必要だと思います。
先週の日経平均は週足で2396円38銭の大幅下落となりました。
ドル円は要人の金融政策の早期正常化発言が相次いだことで、今週の日銀金融政策決定会合で利上げ実施、日米金利差縮小への思惑が強まり、為替市場でドル円は一時1ドル151円台まで円高ドル安が加速しました。
円高や米株安などから日経平均は7月25日に前日比1285円34銭安と史上9番目の下げ幅を記録するなど出来高を伴って下落しており、今週は下げっぱなしで8日続落でした。
個別では2000年に上場したローソンの上場廃止がありましたね。
7月第3週の投資主体別売買動向では外国人投資家は売り越し、個人投資家は買い越しとなっています。
26日発表の全国の指数の先行指数として注目される東京の消費者物価指数のコアCPIは前年2.2%上昇、エネルギー14.5%上昇とプラス幅を拡大しており、教養娯楽は5.4%上昇、日本でもインフレは継続です。