【最高値】チャートで振り返る先週の市場。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【最高値】チャートで振り返る先週の市場。

Ciaoニコニコ


先週の相場を振り返りましょう。

先週の米市場は週足で上昇。

週末5日のダウ平均は前営業日比67ドル87セント高の3万9375ドル87セントと反発。

ナスダックは前営業日比164.457ポイント高の1万8352.759ポイントと4日続伸で連日で最高値を更新しました。(ナスダックは初の18000ポイント達成)

S&P500も前営業日比30.17ポイント高の5567.19ポイントと4日続伸し過去最高値を更新しました。(S&P500も初の5500ポイント達成)

週足では中小型のラッセル2000のみ軟調でした。













個別ではテスラが第2四半期の納入台数が前年同期比4.8%減の44万3956台と2四半期連続でのマイナスながらも予想より良い四半期の販売台数を発表したことで週足で大きく上昇しています。


パウエル議長はECB主催のイベントで米国のインフレ抑制について進展があった旨を述べたものの引き続きデータを確認する必要があるとし、真新しい内容ではありませんでした。

経済指標では消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が鈍化傾向を示しているなかで、

6月のADP雇用統計では非農業部門の雇用者数は前月比15万人増と市場予想を下回り、週間の米新規失業保険申請件数は市場予想以上と総じて米景気の減速を示す結果だったことに加えて、

6月の米雇用統計は失業率が予想4.0%に対して結果4.1%、非農業部門雇用者数は予想19.0万人増に対して結果20.6万人増、平均賃金の予想は前月比予想0.3%増に対して結果0.3%、前年比予想3.9%増に対して結果3.9%増となり、失業率が予想より悪かったことや非農業部門雇用者数は4月、5月分が下方修正(前月分は27万2000人増から21万8000人増に大幅下方修正)されていることで労働需給が緩和していることを示す結果だったことからFRBによる9月利下げ観測が高まり米長期金利が低下したことが相場の支えとなりました。


日本では新紙幣発行がニュースとなった先週の日経平均は週足で1329円29銭の上昇。先週4日には日経平均が過去最高値を更新すると共に34年半ぶりにTOPIXが新高値更新しましたね。4日のプライム市場の時価総額も史上初めて1000兆円台に乗せました。

引き続き保険や銀行などの金融株、バリュー株が物色されたほか、精密機器なども買われました。
その背景には為替市場で日米の金利差などを背景に3日に一時1ドル=161円90銭台まで円安進行し1986年12月以来、およそ37年半ぶりの円安水準のなったこと(その後戻してはいるものの160円台をキープ)、7月30-31日に開催される日本銀行の金融政策決定会合に対する思惑などがあると考えられます。

また年金運用ファンドのGPIFが2023年度の運用実績を公開しましたが45.4兆円の黒字となっており、黒字額は過去最大です。