【5分で】先週の相場と四半期を簡単に振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【5分で】先週の相場と四半期を簡単に振り返りましょう。

Ciaoニコニコ

2024年上半期の相場が終了しましたね。

6月はダウ平均は月足で上昇。

ナスダック指数は月足では5.9%高とかなり上げています。

いずれも2カ月連続で上昇していますが、昨年末からの上げがかなりボラが高かったので、セルインメイの前に4月に調整が入り、5月から再び上げてきたような印象を受けています。

第2四半期(4-6月)のS&P500は3.9%の上昇で四半期ベースで3四半期連続の上昇でした。

構成銘柄ではエヌビディアが36.7%の上昇、S&P500採用銘柄の時価総額増加額のうちエヌビディア1社だけで約4割を占めました。

日本のTOPIX500で強かったのはペプチド(4587)が約75%、ラピダスの期待感などから電力関連も買われて北海道電力(9509)が42%上昇でした。

日経平均は四半期では1.95%のマイナスです。


先週の米市場は小動き。







米実質GDP確報値は前期比で1.4%と予想を下振れ、前回の1.3%から鈍化、

個人消費 も1.5%と前回の2.0%から鈍化、

PCEコアデフレータは3.7%と前回の3.6%、予想も上ぶれる結果でした。

5月のPCEデフレータは予想と一致し、コア指数が3年振りの低い伸び率となり、6月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)は68.2と速報値から上方修正されています。

個別では米半導体大手マイクロン・テクノロジーの第3四半期(3-5月)決算ではAI向けメモリーチップ需要の急増などから売上高は68億1000万ドルと市場予想を上回ったものの、第4四半期の売上高見通しが76億ドルと市場予想並みで慎重だったことが失望売りに繋がったよう。またNIKEも来期減収見通しの決算発表が嫌気されて売られました。


日経平均は週足で986円61銭の上昇。長期金利上昇によって時価総額が大きい銀行株や保険株などが買われました。円安ドル高進行も支援となったのかTOPIXは年初来高値を一時更新する場面も見られました。

27日に日銀が発表した2024年1-3月期の資金循環統計(速報)によれば3月末時点の家計の金融資産は前年同期比で7.1%増の2199兆円となっており、株式や投資信託の含み益から金融資産残高を押し上げ金融資産残高は5四半期連続で過去最高を更新。

為替は一時1ドル161円台まで円安ドル高が進行しました。



米財務省が日本を為替操作国の監視リストに入れたことで政府、日銀は介入をしにくくなったとの見方もあり口先介入の影響は現状限定的に見えます。神田財務官の交代への思惑もあるようです。