【3分で】先週の相場を振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【3分で】先週の相場を振り返りましょう。

Ciaoにっこり

先週の相場を振り返りましょう。

先週の米市場は上昇。

ダウ平均は10日まで7営業日連続で上昇(週足では約837ドルの上昇)しているほか、週足で見るとナスダックが史上最高値に迫ってきています。








前週末の雇用統計や週間の米新規失業保険申請件数など労働市場の逼迫懸念が後退していることを示す経済指標の発表からFRBが今年後半に利下げに動くとの期待感、利下げ先送りを巡る懸念の後退、長期金利の落ち着きが引き続き相場を支えました。



ただカシュカリ氏(ミネアポリス連銀総裁)が年内の利下げ回数をゼロとする可能性があることを示しており、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は利下げについて慎重な考えを示しているなどFRB高官は総じて利下げに関して慎重姿勢です。

10日発表の5月ミシガン大米消費者態度指数(速報値)は67.4と前月から悪化し市場予想も下回っており、スタグフレーションへの懸念もあります。

中東の地政学リスクに関してはイスラム組織ハマスが6日にイスラエル軍との戦闘が続くパレスチナ地区ガザでの休戦案を受け入れると発表しました。ただイスラエルとイスラム組織ハマスの間の戦闘休止などに向けた交渉は、大きな進展がないまま9日にイスラエルの交渉団がエジプトを離れたと伝えられています。今日の報道ではイスラエル軍がガザ地区南部ラファのさらに広い地域に退避勧告をだしており、軍事作戦を強化する構えを見せているとのこと。引き続き注視しています。


為替市場では連休中の値動きについて政府関係者がテレビ東京の取材で政府と日銀が4月29日と5月2日の2回にわたって為替介入を行ったことを認めたと報じられています。


https://news.yahoo.co.jp/articles/1247a9f3fc14fcd59aa2314ef8e2003ca0f5a226



日経平均は4月30日から5月10日にかけてで見ると294円35銭高となりました。チャートをみると米市場と比べて出遅れ感が。



日本の実質賃金は前年同月比2.5%減の24カ月連続の減少となっています。給与は伸びているもののインフレに追いつかない状態が続いているようです。24カ月連続での実質賃金のマイナスはリーマンショック前後の記録を超えており1991年以降の記録で過去最長を更新しています。