【3分で】先週の相場を振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【3分で】先週の相場を振り返りましょう。

Ciaoニコニコ

先週の相場を振り返りましょう。


米市場は4月は月足では下落。週足では上昇となりました。







経済指標で3月JOLT求人件数や4月ISM製造業景況指数が予想を下ぶれする内容だったほか、FOMCで予想通り政策金利据え置きを6会合連続決定。

量的引き締め(QT)の減速方針も決定。

FOMC後の会見でパウエルFRB議長は「次回の会合で利上げが決定される可能性は低い」とハト派的な発言をしたことなどから利上げ懸念は後退。

週末発表の4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数 予想24万人増→ 結果17.5万人増

失業率 予想3.8%→ 結果:3.9%

平均時給(前月比) 予想0.3%→ 結果0.2%と、

非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったほか賃金上昇のペースも鈍化したことで利下げが早まるかもとの観測や長期金利の低下が相場を支えました。

個別ではアップルが自社株買い拡大などを発表して上昇しました。


先週の日経平均株価は週足では301円高と続伸。連休中で3営業日だけでした。

中国では4月の製造業・非製造業PMI(購買担当者景気指数)は拡大ペースが鈍化となりました。直近発表のGDPは堅調でしたが中国経済への懸念は続いていると思います。

先週は外国為替市場が大きく動きました。29日にドル円は34年ぶりとなる1ドル160円台を一気に超えて160円20銭まで暴落。ユーロ円も1999年以降で最安値となる1ユーロ171円台と円が暴落しました。

その後29日、2日と為替介入と見られる値動きから、円高方向に一気にドル円は動きました。5月31日発表分の外国為替平衡操作の実施状況(財務省発表)を見るまでは、29日に介入が行われたのか正確にはわかりません。ただ、5月1日の日銀当座預金残高の見通しを見ると、当座預金増減要因の金額で介入の有無を鑑みることができます。29日は介入があったことが見てとれ、差額の約5.5兆円が円買い介入の規模だったと考えられます。また、2日に日銀が公表した5月7日の当座預金残高の見通しによると、為替介入を反映する「財政等要因」による減少額が4兆3600億円となっており、4月29日に続き日本時間2日早朝にも介入はあったようです。