【先週の相場を3分で】相場まとめです。
Ciao
先週の相場を3分で振り返りましょう。
先週の米市場はまちまちの値動きでした。
ダウは小幅ながら週足で3週続落、S&P500も2週続落した一方で、
ナスダックは0.6%高と反発しました。
ダウのチャートを見てもヨコヨコ…
13日発表の1月のニューヨーク連銀消費者調査では米国の消費者は、所得の伸びが 4.6% から 3.3% に低下すると見られており、
3年先の予想物価上昇率が2.7%と2年3カ月ぶりの低水準となりましたが5年先のインフレ期待は2.5%に上昇しています。
消費者はインフレ鈍化するもののインフレは高止まりを見込んでおり、賃金は上がらないと考えているようです。コストプッシュ型のインフレに金融政策が追いついてないみたいな見通しでしょうか…。
注目された14日発表の米1月消費者物価指数(CPI)は前月比0.5%上昇と市場予想を上ぶれ。
食品とエネルギーを除くコア指数も0.4%上昇と市場予想を上回ったことでインフレ懸念から株は売りが優勢となりましたが、前年同月比では7カ月連続で伸びは鈍化しています。
16日発表の1月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.7%上昇。前月は0.2%マイナスでしたので、前月を上回ったほか、市場予想も上振れ。
雇用統計に続きCPIも強い結果でしたが、PPIも市場予想を上回る強い結果であったことや、
クリーブランド連銀のメスター総裁が前回のFOMCで0.5%の利上げを主張していたことが明らかになったほかセントルイス連銀のブラード総裁が次回のFOMCで0.50%の利上げを支持する可能性を示唆したことなどから米国の金融引き締めが長期化するとの観測が相場の重しとなっているようです。
日銀総裁人事が経済学者の植田和男氏となり、米CPIも通過して、来週以降どのような値動きとなっていくのか、株式市場もチェックしていきましょう。
貿易赤字が続いており、16日に発表された1月の貿易統計では貿易収支は3兆4966億円の赤字とはじめて3兆円を超える単月として過去最大の赤字となりました。貿易赤字は円安圧力になるため、ドル円は引き続き円安に優位性がありそうです。