先週の相場をまとめます。
Ciao
週の相場まとめをお伝えします。
先週の米市場はまちまち。
ダウは上昇も、ナスダックは下落し、今週年初来安値を更新しました。S&P500も下落しています。
前週末10月7日(金)発表の9月の米雇用統計は、失業率は予想よりも良く、平均時給とともに高水準が続いており、急ペースの利上げでも労働需給がタイトであることが示された結果からFRBによる利上げ加速への警戒感が継続するなかで先週はインフレ関連の経済指標が注目されました。
12日発表の9月PPIは前月比0.4%上昇と、市場予想を上ぶれ(インフレ圧力に)、
9月開催分のFOMC議事要旨はおおむね市場の想定通りの内容でした。
13日9月CPIは総合は前年同月比 8.2%、コア指数は6.6%上昇と、市場予想をともに上回りました。
その結果を受けて米長期金利は上昇(一時4%を超えました)し、株式市場は売り先行でスタートしましたが、長期金利の落ち着くと買い戻しが優勢になりました。需給で買われた印象です。
14日発表の米ミシガン大10月消費者態度指数(速報値)が59.8(前月から1.2ポイント上昇)、消費者の予想インフレ率は1年先が5.1%、5年先も0.2ポイント高の2.9%となったことで、期待インフレ抑制のために積極的な利上げが見込まれるとの見通しが相場の重しとなったよう。
株価としては上下動がありボラの高い1週間(今年全体で見てもボラは高いですが…)でしたが、強い経済指標を受けて次回のFOMCで0.75%利上げの確率はさらに上昇。fedwatchを見ると今月のFOMCでの0.75%はほぼ折り込まれています。
バイデン大統領が半導体の先端技術に関する中国への輸出規制の強化を発表したことで半導体関連は注意が必要でしょう。
為替市場ではドル円は1ドル=148円台後半と約32年ぶりの円安水準となっており、週間で円安ドル高が進行しています。
財務省の為替介入に対する警戒感は高まっているといえ、鈴木財務相はG20の会見で過度な変動には適切な対応とりたいと述べた模様です。
週明けの日本時間に介入が入る可能性もあると思っています。ポジションにはご注意ください。個人的には介入が入って大きく下げたら買いたいです。
10月14日(金)の日経平均株価は、
前日比853円34銭高の2万7090円76銭と反発し、約1週間ぶりに2万7000円を回復しました。週間では小幅に下落となっています。
香港ハンセン指数は下落。中国株は私も今はほぼ手じまっていますが、買い場はまだかな…と思っています。
来週は18日に中国7-9月期GDPのほか、
19日の米ベージュブックと20日に日本の9月貿易収支(赤字だと思いますが幅がみたい、為替にも大きく影響します)などをチェックしたいです。参考になれば幸いです。
明日からの相場でもよろしくお願い致します!