先週の相場のまとめ。
Ciao
先週の相場をまとめます。
米国株は週足では4週ぶり反発となりましたが、週末に上げ幅を縮めました。
週前半の米市場は、懸念されていた英政府の経済政策で所得税の最高税率を引き下げる案が撤回されると報じられたことや、
9月の米ISM製造業景況感指数が50.9と市場予想を下ぶれて2020年5月以来の水準まで下げるなど、
冴えない経済指標が多かったことでインフレが鈍化することにつながるのではとの見方から長期金利が下落し、
自律反発の動き、買い戻しの動きが見られましたが、米サンフランシスコ地区連銀のメアリー・デイリー総裁などFRB高官がタカ派的な発言を相次いでしたことで長期金利が週後半に再度上昇してきたことから株価はやや重たくなり、雇用統計の結果を受けて週末は米市場は下落となりました。
7日発表の9月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は予想26.4万人→結果26.3万人増
失業率は3.7%→ 3.5%
平均時給は前月比0.3%→結果0.3%
前年比5.1%→結果5.0%
と失業率は予想よりも良く、非農業部門雇用者数はやや少なかったものの、平均時給とともに高水準が続いており、
急ペースの利上げでも労働需給がタイトであることが示された結果だったといえそうです。
FRBが積極的な金融引き締めを継続するとの見方が強まり2023年の利上げへの警戒感や折り込みも進んだのか、米市場は雇用統計の結果を受けて崩れました。
米長期金利は一時3.9%台まで上昇する場面も。FedWatchを見ると、次回のFOMCも0.75%の利上げがほぼ織り込まれているようです。
週末7日の米市場は下落。
ダウ平均は、前日比630ドル15セント安の2万9296ドル79セントと3日続落。
ナスダックも前日比420.906ポイント安の1万0652.405と3日続落。
来週は米CPI(消費者物価指数)と米決算に注目。相場の流れがどうなるのか、注視したいところです。
またクレディ・スイスはデフォルトに対する保険料の意味を持つCDSのスプレッドが先月末に急拡大したと報じられており、ロイターによりますと英紙フィナンシャル・タイムズが2日に「スイスの金融大手クレディ・スイスの経営幹部が、この週末、大口の顧客や取引相手先の金融機関、投資家などに接触し、同社の流動性や資本状況に問題がないことを説明したと報じた。」と伝えていますが、気に留めておきたいニュースだと感じましたので共有させていただきます。
10月7日(金)の日経平均株価は前日比195円19銭安の2万7,116円11銭と5日ぶり反落。
先週末9月30日(金)の日経平均株価は2万5,937円21銭でしたので、週間では1,178円90銭の上昇となっています。
マネープラスさんの配信を見逃した方はこちらも併せてぜひ。
https://media.moneyforward.com/articles/7974?af=authors_list
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