今週もよろしくお願いいたします!
先週の米市場は主要3指数が4週間ぶりに下落。
為替市場ではドルが週間で1カ月ぶりの大幅な上昇を見せました。
新型コロナのインド型(デルタ型)の拡大や
ロサンゼルスの保健当局が屋内でのマスク着用を再度義務付けると発表したことなどから、
改めて新型コロナウィルスによる景気減速懸念が意識されており、エネルギー関連への売りや
ハイテク大手の下げが相場を圧迫しています。
経済指標では、週間の新規失業保険申請件数が36万件と、前週比で良い数字となり、1年4カ月ぶりの低水準をつけました。
13日に発表された6月のCPIの上昇率は前年同月比5.4%と2008年8月以来となる高水準となり、
14日に発表された6月PPIも前月比1.0%上昇と、市場予想の0.6%を上回る伸びとなりました。
好調な需要が供給を上回り、インフレ圧力が一段と高まったほかインフレ長期化懸念も。
ただパウエルFRB議長の議会証言ではテーパリングの条件を満たすにはまだ遠いとの認識が示されたことを受けて金融緩和の長期化観測の高まりが相場を支えました。
イエレン米財務長官も住宅価格の上昇に懸念を示しましたが、インフレは一時的な現象だとの見方を改めて示しています。
米長期金利は1.3%半ばから1.2%台に低下。
週末16日のダウ平均は、
前日比299ドル17セント安の3万4687ドル85セントと3日ぶりに反落。
ナスダックは、
前日比115.896ポイント安の1万4427.237と4日続落。
S&P500も下落。
SOX指数は2%を超える下落です。
日経平均は週間では843円の下落。週初は上昇したものの、週間では軟調。
金曜日16日の日経平均株価は、前日比276円01銭安の2万8003円08銭と3日続落。
TOPIXは7.42ポイント安の1932.19。
16日の日銀金融政策決定会合では現行の大規模な金融緩和策の維持が決定されたほか、
前月に年内導入を決めた気候変動対策に取り組む企業に融資する銀行を後押しするという新たな資金供給制度の骨子案を公表しましたが影響は限定的でした。
今週は米企業による第2四半期決算発表が本格化するわけですが、
いつFRBの金融政策が引き締め方向に転換していくのか引き続き注視していきましょう。