雇用統計を文章と動画で解説します。
本日は雇用統計についての動画をご紹介しました。
雇用統計とはアメリカの労働省が毎月発表する、米国の雇用情勢を調べた景気関連の経済指標のことです。景気が強いかどうかがわかります。アメリカでは雇用が重視されているのでそのぶんとても注目度が高いです。
アメリカは移民が増えているのでどんどん雇用も増えているのですね。
因みに雇用を最重視している中央銀行はアメリカだけです。
だからこそチェックチェック〜♪
文章でも詳しく解説しますね^ - ^
雇用統計は原則毎月第1金曜日に発表され、
これは日本の時間に直すと、夏時間では日本時間午後9時半、冬時間では日本時間午後10時半に発表されることになります。
雇用統計では、失業率、非農業部門就業者数、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、金融機関就業者数、週労働時間、平均時給などの10数項目の数字が発表されます。
しかし、全部チェックしなくても大丈夫!
チェックしてほしいのは、非農業部門雇用者数と失業率、時給の伸び率です。
非農業部門雇用者数は、
非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基に集計されたもので全米の約1/3を網羅していると言われています。簡単にいうと農業以外の仕事をしている雇用者の数の移り変わりです。
農業に従事している人はあまり転職しないのでは…ということで省かれているようですよ。
多い方が景気がいいと判断されます。
失業率は、
失業者を労働力人口(失業者と就業者の合計)で割ったもので約6万の世帯が調査対象となっています。
5%でほぼ完全雇用といわれており、低ければ低いほど良いと判断できます。
時給の伸び率は、
今まさにアメリカの経済の強さを表しているといえます。
ビフォアコロナの時は
非農業部門雇用者数は安定しており失業率もほぼ完全雇用…となると何で判断するの??となっており、時給の伸び率が注目されました。
非農業部門雇用者数や失業率、時給の伸び率は事前に予想が出ます。そしてその予想より良かったか悪かったかが重要となります。
予想より悪い結果だった場合、
簡単にいうと「思ったよりよくなかったなー、期待外れだったなー」ということになり、「アメリカの景気が思ったより成長してないからアメリカ株とかドルとか売っておこう」となります。
難しくいうと「米国の雇用情勢や経済の健全性への不透明感から、リスクオフの株売り、円買いが優勢になる可能性もあります。」
→今はコロナなので一概には言えないですが…
悪い結果だと現行の金融政策が長く維持されそう…とも考えられます。
雇用統計前は様子見ムードになることも多いです。
また雇用統計後は為替などが急激に動くことも多いので、機会があればドル円などのチャートをぜひ見てみてください。
労働省が発表される雇用統計よりちょっと早く発表される、民間調査のADP全米雇用報告は、雇用統計の先行指標とされており、チェックしている人も多いので、こちらもチェックしてみてくださいね。