先週の相場振り返り | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

先週の相場振り返り

先週の相場を振り返ってみましょう。


米主要3指数は週間では3週ぶりに反落、

その中ではナスダックが0.2%足らずの下落、ダウもS&P5002%以内の下落率で、4月は米国内の経済活動がほぼ機能していないといえることや、週明けの原油市場の暴落、米経済指標の歴史的な悪化などを考えると、底堅さを見せたといえるのではないでしょうか。


原油先物が歴史上初のマイナス価格に


20日にWTI原油先物の期近5月物が、新型コロナウイルスの蔓延による需要急減から、米取引時間で暴落。清算値は55.90ドル安と300%を超える下落で、1バレル=マイナス37.63ドルと史上初のマイナス圏に落ち込み、21日もさらに下落しましたが、

OPECプラスが5-6月に日量970万バレルの減産を行うことで合意したとの報道や、米原油在庫の増加が予想ほどではなかったことなどを受けて、22日、23日と連日で原油相場が反発、24日も、一応の落ち着きを見せたことが投資家心理の改善につながりました。


新型コロナウイルスの治療薬期待剥落


米製薬会社ギリアド・サイエンシズが抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験で新型コロナウイルスの感染患者が急回復し、ほぼ全ての患者が1週間以内に退院したと伝えられたことに加え、被験者を3600人と拡大したと報じられましたが、先週に、この「レムデシビル」の初期臨床試験の結果が失敗した旨が伝えられました。

(ギリアド・サイエンシズは早期に終了したためと反論しているようですが、)治療薬が製品化されるとの期待は後退したといえます。


経済指標は記録的に悪い状況が継続


418日までの週間の米新規失業保険申請件数は4427000件と減ってきてはいるものの、この4週間で2007年から2009年の約2300万の雇用(景気後退後につくられた雇用)雇用が殆ど失われたと言える由々しい状況です。

ほかにも4月の米製造業PMIやマークイット米コンポジットPMI3月米耐久財受注額なども歴史的な悪い水準が継続。

また議会予算局の試算では4-6月期の実質GDPが前期比年率換算でマイナス39.6%まで落ち込むと想定しているとも報じられています。


米国内の動きは

米ニューヨーク州が515日まで2週間の延長が報じられていましたが、

南部のジョージア州やオクラホマ州などで24日から行動規制の緩和がスタートし、経済活動が徐々に再開していきます。

また24日にトランプ大統領が4840億ドルの追加経済対策に署名をしたことは相場の支えとなっています。

米決算が本格化しており、今週はアルファベット(Googleのことです)やアマゾン、アップル、マイクロソフトなどの決算発表が予定されています。週末のアップルやマイクロソフトは株価上昇、アマゾンは終値ベースでの過去最高値を更新となっていますが、決算を受けてどう動くか注目です。


日経平均は週間で635円安


日経平均は薄商いの中、週間では635円の下落。日銀ETF買い入れ期待から下値は限定的な印象ですが、ゴールデンウイークを控えていること、緊急事態宣言が予定通り解除されるか疑問視されていることから様子見もあるのでは。

26日に新型コロナウイルス感染者が172名と、100人を13日ぶりに切ったことがどう捉えられるか、継続できるのか、注目です。


私は引き続きチャートを見たり、投資をしたり、子育てに精を出す毎日です。

ZOOMなどでのお仕事もさせていただいています。

アフターコロナでどうお仕事のニーズが変わってくるか、その先も考えねばならないなとも感じております。益々投資教育の必要性も増してくるのではないでしょうか。
微力ですが今後も頑張ってまいります。どうぞよろしくお願い致します。