17日の日経平均は5日ぶり小反発
17日の日経平均株価は、
前営業日比9円49銭高の1万7011円53銭と5日ぶり小幅反発。
東証1部の売買高は30億6517万株、
売買代金は4兆3713億円。
16日の米国市場でダウ平均は2997.10ドル安の20188.52ドル、ナスダックは970.28ポイント安の6904.59ポイントと大幅下落。
米連邦準備制度理事会(FRB)が週末に緊急追加利下げでゼロ金利政策に踏み切り、量的緩和を再開することを発表したものの、大規模緩和が逆に投資家の恐怖感に繋がり寄り付きで「サーキットブレーカー」となり一時取引が停止。過去2週間で3回目のサーキットブレーカー発動。また新型コロナウイルスによる危機が7-8月頃まで継続する可能性があるとのトランプ大統領の発言で下げ幅を一段と広げました。
本日の日経平均も275円安からスタートすると、朝方には一時16378.94円(前日比623.10円安)まで下落。
日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ観測を支えに一転して17557.04円(同555.00円高)まで上昇する場面もありましたが、戻り待ちの売りが出て一進一退の展開となりました。日中値幅は1178.10円と荒い値動き。
日銀ETF買い入れは1204億円と、前回13日の1002億円から増額されたものの、倍増ペースなのかはギモン、というところでしょうか。
東証1部の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は13%。
個別では、トヨタ自<7203>が7%高となったほか、ソニー<6758>、任天堂<7974>、OLC<4661>も大きく上昇。
年金基金が主力株に買いを入れているとの観測が聞かれました。
任天堂などでは外出手控えによるゲーム機の需要増加への思惑も。内需・ディフェンシブ関連でも紙・パルプセクターの上げが目立ち、王子HD<3861>は13%超の上昇。
決算発表銘柄ではツルハHD<3391>が買われ、エニグモ<3665>はストップ高を付けました。
一方、ファーストリテ<9983>は5%近い下落。米国のユニクロ50店舗を一時閉店すると発表しています。
コマツ<6301>も世界的な景気悪化懸念から5%超の下落。その他では、ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、KDDI<9433>などがさえない値動き。
業績下方修正のJフロント<3086>や日製鋼所<5631>も売られた。また、ランビジネス<8944>はストップ安水準で取引を終えています。