幕間繋ぎ的な買いから新興市場は堅調
新興市場を見てみますと、
JASDAQ平均は反発し、J-Stock Indexは続落、JASDAQ-TOP20は3日続伸。
東証1部市場が比較的落ち着いていたことが個人投資家心理を改善した面や、大型株が手掛けにくいなかでの幕間繋ぎ的な中小型株物色の面も相まって、JASDAQ市場は全般として堅調な値動きに。
個別では、最大16人の体温を同時に非接触で検知する新しいAI顔認証ソリューションを2020年第1四半期にリリースすると発表したザインエレクトロニクス<6769>のほか、
協和コンサルタンツ<9647>、グッドライフC<2970>、イワブチ<5983>、小倉クラッチ<6408>、大谷工業<5939>などが揃ってストップ高に。
また新型コロナウイルスの拡大に伴う金需要拡大を受けて物色が強まった第一商品<8746>、愛光電気<9909>、フジトミ<8740>、クリエアナブキ<4336>なども2ケタ台の大幅上昇となりました。
一方、連日の上昇からの反動安となった小僧寿し<9973>がマイナス10%となる5日ぶりの大幅反落となったほか、メディシノバ<4875>、大日光<6635>、共同PR<2436>、中京医薬<4558>、アルファクス<3814>、ナトコ<4627>、ANAP<3189>などが値下がり率上位に並んでいます。
マザーズ指数は反発。
こちらも幕間繋ぎ的な形で昨年末のIPO銘柄などを中心に個別株物色が盛んとなるなど、個別株物色が入り、反発となりました。
個別では、出資先のサイバーセキュリティクラウド<4493>の東証マザーズ市場への上場が承認されたことが好感され、
オークファン<3674>が14%超、AMBITION<3300>は8%超とそれぞれ大幅に上昇。
また、新型コロナウイルス対策としてセミナー運営を支援する専用ツールを無償で提供すると発表したイノベーション<3970>が11%超と大幅に3日続伸し、「新型コロナウイルスについて、厚生労働省が一般人から電話相談を受け付けるコールセンターへの問い合わせが殺到している」と報じられたことで思惑が向かったCRGHD<7041>も10%超の大幅高に。
一方、利益確定売りが優勢となったあんしん保証<7183>が3日ぶりに7%超の大幅反落となったほか、インティメート・マージャー<7072>、スポーツフィールド<7080>、ハウテレビジョン<7064>、ギフティ<4449>、エムビーエス<1401>、シェアリングテクノロジー<3989>などが値下がり率上位となりました。