29日の新興市場は続落
新興市場を見てみますと、
JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはいずれも5日続落。
JASDAQ市場では日経平均の上昇などは支援材料とはならずに、ワークマン<7564>といった主力級銘柄が売られました。
市場では「主力の東証1部銘柄に比べ戻りが鈍く、個人の矛先が値動きの軽い低位株などに向かっている」との声も聞かれていましたが、新型肺炎関連銘柄への個別株物色は依然として活発であり、大幅な下落とはなりませんでした。
個別では、前日の急騰の反動から光・彩<7878>が前日比505円(-12.67%)安の3480円と大幅に反落し、
第3四半期の累計営業利益が大幅な減益となったテセック<6337>が前日比175円(-12.50%)安の1225円と大幅に続落。
また、チエル<3933>やシンクレイヤ<1724>、第3四半期の累計営業利益が大幅増益となりながらも材料出尽くしとなった医学生物<4557>なども大幅に下落。
一方、新型肺炎関連として注目されたNuts<7612>が前日比30円(+35.71%)高の114円、iPS細胞関連として物色人気が続いたリプロセル<4978>も前日比80円(+24.39%)高の408円とともにストップ高まで買われ、
カイノス<4556>、中京医薬<4558>、興研<7963>、不二硝<5212>もストップ高まで買われました。
マザーズ指数は6日続落。
マザーズ市場には朝方から買いが先行したものの、引き続き新型肺炎拡大懸念は市場に根強く残るなか、自律反発の域を出なかったことからマイナスに転じました。
物色としても、指数インパクトの大きいバイオ株による下落のほか、総じて主力株による資金の逃げ足の速さが意識されたようです。
値下がり率上位銘柄では、決算発表が嫌気されたアズーム<3496>が14%安になったほか、BUYSELL<7685>、サーバーワークス<4434>、HPCシステムズ<6597>もそれに続いて大幅安に。
売買代金上位銘柄では、サンバイオ<4592>、JTOWER<4485>、UUUM<3990>、メルカリ<4385>、ロゼッタ<6182>、そーせい<4565>、GNI<2160>、JIA<7172>が下落。
一方で、前日に決算で売られた弁護士ドットコム<6027>が本日は7%高、中堅証券による新規カバレッジ開始を受けたブシロード<7803>が4%高になったほか、マクアケ<4479>、JMDC<4483>などは上昇しました。