24日の日経平均は小幅に続伸
24日の日経平均株価は、
前日比9円47銭高の2万3830円58銭と小幅に続伸。
出来高概算8億6000万株とクリスマス休暇で薄商い。
前日の米市場では主要3指数が最高値を更新。
中国財政省はが冷凍豚肉や医薬品、一部のハイテク部品など850品目の輸入関税を2020年1月1日から引き下げるとの発表したことを受けて、米中協議進展への期待から日本市場でも買いが先行となりました。
しかしながら海外投資家はクリスマス休暇に入っている状況であり、参加者が限られることもあり、こう着感の強い相場展開に。
しかし、下を売り込む流れにはならず、後場は23800円を挟んでの狭いレンジでの取引が続きました。
指数インパクトの大きいところでは、アドバンテスト<6857>、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>など、小幅ながらメイン処が堅調。
一方で、テルモ<4543>、東エレク<8035>、KDDI<9433>が冴えない値動きでした。
出来高は9億株を下回ったほか、売買代金については1.3兆円を下回り、今年最低となるなど、限られた参加者による取引だったことが窺えます。
24日の米国市場はクリスマスイブで短縮取引となるほか、欧州の海外市場は休場。
翌25日はクリスマスで海外の殆どが休場となるため、海外勢のフローは限られることになります。
そのため、物色としては閑散のなかで個人主体の中小型株が中心になるでしょう。
しかしながら個人主体とは言っても、直近IPO銘柄を中心に短期的な値幅取り狙いの商いとなりやすく、資金の逃げ足も速い投資家層とみられます。
一部の値動きの出やすい銘柄に集中する見通しですが、インデックスに絡んだ資金流入は期待しづらいため、全体としてはこう着感の強い展開が続くことになりそう。
なお、今週は受け渡しベースの年内最終を迎えることから節税対策の換金売りなどが意識されており、長期スタンスでの押し目買いも入りづらい傾向にあるでしょう。
一方で、サンバイオ<4592>が下げ渋る動きのほか、サイバーダイン<7779>は足元でリバウンドをみせているほか、
ソフトバンクG<9984>も底堅いところをみると、換金売りの影響も警戒するほど多くないとみられ、次第に押し目を意識した買いも期待されそうです。