10日の日経平均は4日ぶりに小幅に反落
10日の日経平均株価は、
前日比20円51銭安の2万3410円19銭と4日ぶりに小幅反落。
出来高概算10億4700万株。
前日の米国市場では、目先の利益を確定する売りから主要指数は反落。
今日の日経平均は米国市場同様、11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の発動可否を見極めたいとの思惑から、様子見姿勢の強い相場展開に。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するも、その後はプラス圏を回復するなど、前日の終値を挟んでのこう着感の強い相場展開が続きました。
指数インパクトの大きいところでは、第一三共<4568>、アドバンテスト<6857>、中外薬<4519>、セコム<9735>が上昇。
一方で、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、エーザイ<4523>が冴えない値動きでした。
日経平均は引き続きこう着感の強い相場展開となったものの、想定内の値動きでもあり、不安視する流れにはならなかった模様。
指数インパクトの大きいファーストリテやソフトバンクG<9984>が軟調な中でも日経平均は下へのバイアスが強まらない状況であり、どちらかというと底堅さが意識されています。
FOMCでは利下げ打ち止めがコンセンサスであり、結果を受けた米国市場の動向に振らされたとしても、基本的には15日に期限を迎える対中追加関税措置の発動可否を見極めるなかで、反応は限られるでしょう。
また、週末には先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、ロール中心の売買になりやすいため、
SQ前で大きく仕掛けてくる動きは考えづらく、下へ仕掛けてくるというよりは、足元の需給状況からはカバーを伴う上へのトレンドが意識されそうです。
また、IPOラッシュによって中小型株の一角へは利益確定の動きもみられているが、IPOの好スタートが続くようだと、換金資金が他の中小型株へ波及する形で流入する可能性もあるため、相対的に出遅れ感の強い銘柄などへは、年末に向けた先高期待から見直す流れにも波及してくる展開が期待されるところです。
今日もお疲れ様でした!