軟調な中、中小型株への物色が活発に | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

軟調な中、中小型株への物色が活発に

「香港人権法案」が米上院で可決との報道が伝わり、為替市場で円高に振れて推移したことが売りを誘った感はありますが、

日経平均は23000円や25日線レベルまでの調整は意識されていたこともあり、日経平均の下落ほど、センチメントは悪化していないと考えられます。

とはいえ、米中交渉の行方や香港問題等の報道に振らされやすい状況でもあり、積極的に押し目を拾う動きにもなりづらいところ。

物色についてもリバランス中心ながらも、足元では医薬品などディフェンシブ志向となり、石油などエネルギー株の調整が続いているため、目先的にも調整一巡感からの反転は期待しづらいところでしょう。

その中で、中小型株への物色が活発となっており、マザーズ指数は4営業日続伸で直近の戻り高値水準を捉えてきています。

長期的な調整トレンドの中で、上値抵抗として意識されていた26週線も僅かに突破してきていて、もう一段の上昇で明確に抵抗線を突破してくるようだと、より中小型株への修正リバウンドが意識されてくる可能性も。

日経平均がこう着感を強める中で、中小型株の活躍に期待したいところでしょう。

 

新興市場を詳しくみてみますと、

JASDAQ平均は4日ぶりに小反落し、JASDAQ-TOP20J-Stock Indexらも共に4日ぶりの反落。

外部環境の不透明感が高まるなか、

JASDAQ平均は連日年初来高値を更新していたこともあり、利益確定売りの動きも強く、朝方の上昇後は、前日の終値水準でもみ合い、結局4日ぶりの小反落となりました。

個別では、年初来高値圏からの利益確定売りの流れが続いた新都HD<2776>12%超と大きく続落したほか、

大きく8日続伸していた日本色材<4920>もようやく利益確定売りが優勢となり、9日ぶりに8%超と反落。

また、高値圏での推移から売り圧力が強まったホロン<7748>やストライダーズ<9816>FCホールディングス<6542>なども大きく下落しました。

一方、値軽さから値幅取りの動きとなったトレイダーズ<8704>18%超と大きく反発したほか、

シグマ光機<7713>、フォーバルRS<9423>、北川精機<6327>、大本組<1793>、ウチダエスコ<4699>、アンビス<7071>、サンキャピタル<2134>、イマジニア<4644>、レイ<4317>などが本日の値上がり率上位に。



このほか、材料のあったところでは、兵庫県が開発した播磨科学公園都市で125日から自動運転公道実証運行走行を開始すると発表したアイサンテクノロジー<4667>が一時2344円まで上昇し、

発行済み株式数1.87%に当たる2万株を上限に自社株買いを行うと発表した大阪油化工業<4124>も一時5%超と上昇しましたが、

その後は利益確定売りに押されて結局12円安で取引を終えています。

 

長くなりましたので→「20日のマザーズ市場は4日続伸」に続きます☆