19日は新興市場に関心が集まる格好に
対ドルでの円高基調下、値がさハイテク株などをはじめとした東証1部の大型銘柄が手掛けづらい中で、出遅れ感のある新興市場に関心が集まる格好となりました。
新興市場を詳しく見てみますと、
JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはいずれも3日続伸。
JASDAQ平均は連日年初来高値を更新していることから、一本調子で買い上がる雰囲気とはならず、買い一巡後は上値の重い展開となっていたものの、
個別に材料のある銘柄には短期の値幅取りを狙った買いなどで値を大きく上げるものが目立つなど選別色が強まっていました。
個別では、信用取引の規制が解除された栄電子<7567>が前日比100円(+16.72%)高の698円とストップ高まで買われたほか、
カジノ関連として注目されたワイエスフード<3358>が前日比55円(+22.09%)高の304円と大幅に続伸し、
法律相談AIチャットボットサービス「スマート法律相談」の提供を開始すると発表したトレードワークス<3997>も大幅高を演じました。
一方、前期営業利益が当初の会社計画を大きく下回ったレカム<3323>が前日比20円(-12.50%)安の140円と大幅に反落したほか、
新都HD<2776>、遠州トラック<9057>、サンキャピタル<2134>、HAPiNS<7577>、トレイダーズ<8704>、内外テック<3374>、東洋ドライルーブ<4976>、小僧寿し<9973>、シダー<2435>などが値下がり率上位に並んでいます。
マザーズ指数は3日続伸。
マザーズ市場は前日同様にマザーズ時価総額上位銘柄による堅調な動きが継続する展開に。
弱いトレンドが続いているマザーズ指数ですが3営業日続伸で再び75日線を突破してきています。
トレンドとしては調整トレンドの上限レベルまで回復してきているため、11月前半につけた直近の戻り高値水準をクリアしてくるようだと、より中小型株への関心が高まることになりそうです。
個別では、グローバルウェイ<3936>が値上がり率トップになったほか、
カオナビ<4435>やトビラシステムズ<4441>がそれに続いて値上がり率上位に並びました。
売買代金上位では、外国人株主が増えた中堅企業として一部メディアにて取り上げられたマネーフォワード<3994>や、
先週末に100カ国以上での越境販売開始を発表しているメルカリ<4385>の上昇が指数をけん引したほか、
レアジョブ<6096>、そーせい<4565>、サンバイオ<4592>、ブシロード<7803>、ホープ<6195>、弁護士ドットコム<6027>、UUUM<3990>、ラクス<3923>が堅調。弁護士ドットコムは、飲食店向け予約・顧客台帳サービスのトレタとの業務提携を発表しています。
一方で、WASHハウス<6537>、セルソース<4880>、EduLab<4427>、ミクシィ<2121>はさえない値動きでした。