景気減速への警戒感を払拭できるか
■米国雇用統計:9月の振り返りと10月のポイント「景気減速への警戒感を払拭できるか」 住信SBIネット銀行(三井智映子)
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20191101-00933901-fisf-bus_all
https://web.fisco.jp/platform/market-news/0009330020191101901
その前に前回の9月雇用統計を振り返ってみましょう。
まず非農業部門就業者数は予想の14.5万人増に対して13.6万人増と若干下振れましたが、8月実績は13.0万人増から16.8人増に上方修正されました。失業率は予想3.7%に対し結果が3.5%となり、1969年12月以来の低水準へ改善しています。インフレの先行指標と言われる時間給賃金は前月比予想+0.3%に対して±0.0%、前年比+3.2%に対して+2.9%と下振れています。
非農業部門就業者数は市場予想を下回ったものの極端な落ち込みはみられず、低失業率は維持したことから、雇用統計の結果自体はネガティブな受け止められ方はしなかったといえそうです。また、9月ISM製造業景況指数の低調な結果やインフレの兆候が感じられない時間給賃金の結果などから、むしろFOMCの追加利下げへ関心が向かったと思われ、結果発表後のNY市場において主要株価指数は上昇しました。
10月の雇用統計は非農業部門就業者数9.0万人増、失業率3.6%、時間給賃金は前月比+0.3%、前年比+3.0%が予想されていますが、いったいどのような内容になるのでしょうか。
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