4日の日経平均は小幅に続伸
4日の日経平均株価は、
前日比23円98銭高の2万0649円14銭と小幅に続伸。
レイバーデー明けの米国市場では、
米中摩擦激化への懸念やイギリスのEU離脱問題などの懸念要素に加えて、3日に発表された8月の米製造業景況感指数が3年ぶりに好不調の境目とされる50を下回ったことなどもあり、
NYダウが285ドル安と弱い動きだったほか主要3指数が揃って弱含み、
リスクオフムードの流れを受けるかたちで日経平均も朝方は売り優勢の相場展開に。
ただし、市場参加者が限られている中で下を売り込む流れにもならず底堅い値動きとはなったものの、テクニカル面では5日線と25日線に挟まれてのレンジ取引であり、直近のもち合いレンジの上限レベルでのこう着となりました。
8月ISM製造業景況指数が約3年ぶりに節目となる50を下回り、景気減速への警戒感が広がった米国市場の影響は限られた格好。もっとも、出来高は若干増えてはいますが、連日で10億株を下回り、売買代金は1.5兆円でした。インデックスに絡んだ商いにより、ファーストリテや東エレクなど値がさの一角が堅調だったことから、膨れた格好でしょう。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、KDDI<9433>、中外薬<4519>、テルモ<4543>がけん引。
一方で、資生堂<4911>、ソフトバンクG<9984>が重石に。
グローベックスの米株先物はNYダウが200ドル高程度で推移しており、この流れが持続するようだと、日経平均は25日線を突破し、直近のもち合いレンジを上放れてくる展開が期待されてきます。
長期化していた香港デモに進展があり、原因となっていた逃亡犯条例改正案がまもなく正式に撤回する見通しとなっていることはポジティブな材料となりそう。
今夜米国では地区連銀経済報告(ベージュブック)、7月貿易収支が予定されているほか、
翌日には8月ADP雇用統計、8月サービス部門PMI(改定値)、7月製造業新規受注、8月ISM非製造業景況指数など経済統計の発表が控えているため、結果を受けた利下げへの思惑などから荒れやすいとみられていますので注意してください。