今週は日米貿易交渉閣僚級協議、米FOMC議事要旨、ジャクソンホール会合に注目
16日のダウ平均は、
前日比306ドル62セント高の2万5886ドル01セントと続伸。
米国での逆イールドの発生や、中国や欧州の経済指標の悪化で、世界的なリセッション(景気後退)懸念が強まっていましたが、
ドイツが景気後退入りした場合には財政出動で景気を刺激する準備があると報じられたこと、中国政府が消費活性化のために今年と2020年の個人の可処分所得を増やす計画を発表したことが好感され、恐怖指数といわれるVIX指数は節目の20をひとまず割り込みました。
世界的なリセッションへの警戒感は続いているといえます。
日本市場では日経平均も3週続落となり、TOPIXは年初来マイナスとなっています。
今週はカンザスシティ連銀主催による定例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催されるほか、パウエルFRB議長が23日に講演を行う予定であり、金融安定化への期待感が高まることで、売り込みづらくなりそうです。
また、米中対立については、トランプ米大統領が、習近平国家主席との電話協議を近く予定していると、各メディアが伝えています。
日程は決まっておらず、楽観視はできないですが、米中対立が和らぐ可能性も意識されることから、こちらも売り込みづらくさせそうです。
そのため、リバランス中心になりやすいと考えられます。
トレンドが強く需給が良好な銘柄へのショートカバーが入りやすいほか、大きく売り込まれている銘柄などへも買い戻しの流れが意識されてくる可能性が。
また、円相場についても一段の円高が警戒されているものの、ヘッジファンドのポジションとしては、一気に円高には振れづらくなっており、落ち着きをみせてくるでしょう。
VIX先物に対するショートポジションも解れてきており、下へのバイアスは強まらないと考えられます。
FOMC議事要旨や当局者の講演などでFRBの9月以降の金融政策を探る展開となりそうです。
9月のFOMCでの利上げはほぼ織り込まれています。
夏だけど、相場から目が離せませんね。
(例年ジャクソンホールまでは夏休みムードなのに・・・)
今週もよろしくお願いします!