26日の日経平均は4日ぶり反落
26日の日経平均株価は、
前日比98円40銭安の2万1658円15銭と4日ぶりに反落。
出来高概算9億2000万株。
25日のダウ平均は前日比128ドル99セント安の2万7140ドル98セントと続落。
耐久財受注額や新規失業保険申請件数など、米経済指標の結果が市場予想より米経済の強さを表したことで、米金融緩和への期待感が後退。
ボーイングの下落や予想を上振れる決算となったもののスリーエムが下落に転じたほか、半導体大手ザイリンクスの決算は増収増益で市場予想を上振れたものの、2019年7~9月期の低調な売上高見通しから半導体関連が売られたことが重しに。主要企業の予想下回る決算発表が相次ぐ中、利益確定の流れが優勢となりました。
日本株市場も前日までの上昇に対する利益確定の流れが優勢に。小幅に反落して始まった日経平均は、決算内容が嫌気されたオムロン<6645>のほか、前日に強い値動きを見せていたハイテク株の一角が利食いに押される格好となりました。
ただし、5日線レベルでの底堅さが意識される格好から、21600円処での底堅い値動きだったと言えます。
指数インパクトの大きいところでは、オムロンのほか、ファナック<6954>、日清粉G<2002>、東エレク<8035>、TDK<6762>が冴えない値動きの一方で、
スプリントとTモバイルUSとの合併が近いと伝えられるなか、ソフトバンクG<9984>が堅調。
決算評価から中外薬<4519>が下支えする格好となりました。
昨日はアドバンテストの決算後の急動意により、ハイテク株へのショートカバーとみられる動きから、センチメント改善が期待されたましたが、
オムロンの決算を嫌気した弱い値動きによって、決算に対する慎重姿勢が強まりやすいところです。
来週は980社、翌週には1500社ほどが予定されており、決算ラッシュに入りますね。
主力ハイテク株の決算も予定されているため、今週同様、アク抜けの流れに向かうことが出来るかを見極める必要があります。
また、商いが膨らみづらい需給状況の中では、決算内容に過剰に反応しやすくなる一方で、資金の逃げ足も早まるため、
特に個人主体の中小型株などの値動きは荒くなりやすいと考えられます。
そのほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心が集まりやすいでしょう。
市場では0.25%の利下げがコンセンサスとなっています。
足元の良好な経済指標等からは、予想通りの結果で落ち着くことになりそう。
ただし、FOMC通過した後も、週末には米雇用統計など重要な経済指標の発表を控えていることもあり、方向感は掴みづらいと考えられます。
その他、FOMC前に開催される日銀政策決定会合については、サプライズは期待しづらいでしょう。