先週のマーケットを3分でおさらい
月曜15日のダウ平均は、前営業日比27ドル13セント高の2万7359ドル16セントと、4日続伸し3営業日連続で過去最高値を更新しました。
今週から本格化する米企業の決算発表を前に様子見から上値は限定的に。
16日の閣僚会議でトランプ大統領が中国からの全輸入品に追加関税を課す可能性に触れたと報じられたことや、3250億ドル相当の中国製品に関税を上乗せして課すことができると述べたことで、米中貿易戦争懸念が再燃。
16日のダウ平均は、前日比23ドル53セント安の2万7335ドル63セントと5営業日ぶりに反落。
米住宅着工件数が市場予想を下回ったことや、
トランプ米大統領が米中の貿易交渉の合意に時間がかかると述べたことで米中貿易協議が停滞すると考えられたことが嫌気され、
17日のダウ平均は前日比115ドル78セント安の2万7219ドル85セントと小幅に続落。
NY連銀のウィリアムズ総裁が18日の講演で、経済悪化の兆候を確認した場合にFRBは迅速に行動すべきと、利下げに積極的な姿勢を示したことが買材料となり、
18日のダウ平均は、前日比3ドル12セント高の2万7222ドル97セントと3日ぶりに反発。
しかし米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道などで7月30−31日のFOMCで0.50ポイントの利下げが期待されていたのが、0.25%の利下げとなるのではとの観測が台頭。
加えてイラン革命防衛隊がホルムズ海峡で、原油を密輸しようとした外国タンカーを拿捕したと報じられて地政学リスクが高まったことも重しとなり、売り優勢に転じ、
19日のダウ平均は前日比68ドル77セント安の2万7154ドル20セントと反落。
週間で見てみますと、米主要株価指数は揃って3週ぶりの反落。
過去最高値をつけた後、調整のような動きだったと言えます。
一方で台湾積体電路製造(TSMC)が決算発表で先行きの業績に前向きな見方を示したことや、オランダの半導体製造装置メーカーのASMLの決算でも1株利益が市場予想を上回ったことが好感され、半導体製造装置株が上昇していることも安心感につながり、半導体株指数は週間で1.3%上昇。
金価格は上昇したのに対して原油価格は大幅に下落、
米10年債利回りは3週ぶりに低下しました。
日経平均株価は週間では200円を超える下落。
19日のシカゴ日経先物は大証終値比115円安の2万1265円となっています。